この震災の経験から私たちがすべきことって何なんだろう?
東日本大震災から、10年が経過しました。
東日本大震災により亡くなられた方々へご冥福をお祈りするとともに、ご遺族の皆さまに心からお悔やみを申し上げます。
東日本大震災から10年という節目を迎える私たちは、いったい何をすべきなのでしょうか?
この問いに絶対的な答えなどありません。
ですが、この問いについて私なりに考えたことを書かせていただきたいと思います。
そして、みなさんが「東日本大震災から10年経った今、何をすべきなのか」ということについて、考えるきっかけにしていただきたいです。
私たちがすべきことは、東日本大震災を風化させないこと
私たちがすべきこと、それは東日本大震災という大災害を風化させないことです。
東日本大震災を風化させないためにすべきだと考えることを以下に3つ挙げさせていただきます。
東日本大震災での教訓を肝に銘じること
1つ目は、東日本大震災での教訓を肝に銘じることです。
再び大地震が発生した際に、みなさんは東日本大震災での教訓を生かすことができますか?
東日本大震災から学ぶべきことは、大きなことから小さなことまで多く、ここでは挙げきれないと思います。
しかし、一番の教訓は「『これまで大丈夫だったから』は通用しないこと」、「想定外は起こる」といったことではないでしょうか?
東日本大震災では、いくつもの想定外が発生しました。
- あれほどの規模の地震が発生するのは、想定外だった
- 津波が防波堤を破壊して乗り越えてきたのは、想定外だった
- これまで安全とされていた場所まで津波が押し寄せてきたのは、想定外だった
私たちは、これまでのマニュアル上での想定通りにはいかないこと、想定外を生き抜いていく力が必要であることを痛いほど痛感させられました。
これらの教訓を肝に銘じ、必ずやってくる次の災害が発生した際にそれぞれが取れる最善の行動をとること。
それが、東日本大震災を風化させないことに繋がるのではないでしょうか?
東日本大震災による被害の実態を知ること
2つ目は、東日本大震災による被害の実態を知ることです。
みなさんは、東日本大震災でどのくらいの被害が発生してしまったか、またどのくらいの方々が今でも避難生活を送っているか、正しく把握できていますか?
(参照:日本付近で発生した主な被害地震(平成8年以降)|気象庁)
東日本大震災の被害についてまとめるとこのようになります。
また、復興庁がまとめるデータによると、避難している方々は2021年2月8日現在も4万1241人いるとのことです。
これほどの尊い命が失われ、これほどの被害が出たことを忘れてしまってはいないでしょうか?
正直なところ、私はこの記事を書くまで震災の被害について正しく把握できていませんでした。
東日本大震災を風化させないために、被害を正しく把握することは、必要不可欠なのではないでしょうか?
震災の教訓を後世へ伝えていくこと
3つ目は、震災の教訓を後世へ伝えていくことです。
月日が経つにつれ、東日本大震災について知らない人の割合が増えてきます。
これからますますそのような人は増え、いずれは東日本大震災を経験した人さえいなくなってしまうでしょう。
それは避けられないことです。しかし、東日本大震災での教訓を風化させてはなりません。
この大災害を通じた教訓を風化させずに後世に伝えていかなくてはなりません。
これまで日本は何度も地震の被害に見舞われながら、地震による被害が減っていない要因の一つは、ここにあると考えています。
明治三陸地震、関東大震災、阪神淡路大震災…過去の地震災害が、単に歴史年表に載って終わりになってしまっています。
そこから得られたであろう教訓が、現代にしっかりと生かされているとは言い難いのではないでしょうか?
今回の災害から学ぶべきことを後世まで伝えていかなければ、このままでは100年後、200年後に
東日本大震災は年表に載るだけで終わってしまうのではないでしょうか?
今後起こる大災害での被害を最小限に食い止めるために、何としてでもこの教訓を後世まで残しましょう。
それが、東日本大震災を風化させないことに繋がるのではないでしょうか?
私もこのブログ等を通じ、災害による教訓を後世に残していきます。
まとめ
本記事の内容をまとめます。
初めにも書かせていただいたように、この問いには答えというものは存在しません。
「東日本大震災から10年経った今、何をすべきなのか」ということについて、みなさんの考えるきっかけになれば幸いです。