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ちーがくん
 はかせ!中国の四川省で大規模な土砂崩れが発生し、住宅が10棟も埋まる被害が出てしまったようです…。 
はかせ
 どうやら降り続いた雨や地質条件によって起きてしまったようじゃな。幅およそ100 m、10–20 mの深さで1.2 kmにわたり流れたそうじゃ。 
ちーがくん
 これにより1名が亡くなられ、2人負傷、28人と連絡が取れていないんですね。土砂崩れって、どんな地層の場所で起こりやすいんですか? 
はかせ
 土砂崩れは地形や地質、降雨量などの条件が重なると発生しやすくなるんじゃ。特に、以下のような地層条件がある場所では注意が必要じゃよ。 
土砂災害が起こりやすい地層条件
風化しやすい岩石
- 花崗岩(真砂土)や火山岩、変成岩などは風化が進みやすく、土壌が脆弱化し、崩壊のリスクが高まる。
 - 雨水の浸透や地震の振動によって容易に崩壊する傾向がある。
 
粘土化しやすい地層
- 火山灰や火砕流堆積物(シラス)は粘土化しやすく、地盤が不安定になりやすい。
 - 特に火山地域では、これらの地層が多く見られ、土砂災害のリスクが高い。
 
透水性の異なる地層の重なり
- 透水性が異なる地層が重なると、雨水が特定の層に溜まりやすく、地盤が滑りやすくなる。
 - このような「流れ盤構造」を持つ地層は特に危険。
 
厚い表土層
- 表土層が厚いと雨水が浸透しやすく、飽和状態になることで摩擦抵抗が低下し、崩壊が起こりやすくなる。
 
地層の傾斜方向
- 地層が斜面の傾斜方向に向かって傾いている場合(流れ盤)、地層全体が滑りやすくなる。
 - このため、土砂崩れのリスクが高まる。
 
地形条件との関係
地質条件に加え、地形も土砂崩れの発生に大きく影響する。以下のような地形条件がリスクを高める:
急傾斜地
- 傾斜角が30度以上の急斜面は、重力の影響で崩壊が起こりやすい。
 
谷型の地形
- 凹型の地形や、上方に広い緩傾斜地がある斜面では、雨水が集まりやすく、崩壊のリスクが高まる。
 
遷急点の存在
- 斜面の途中で傾斜が急になる「遷急点」がある場所は、土砂が集中しやすく、崩壊が発生しやすい。
 
人為的要因
人間の活動も地質条件を悪化させ、土砂崩れのリスクを高める。例えば、以下のような行為が挙げられる:
- 道路建設や宅地造成による斜面の切り取り。
 - 森林伐採による地盤の保水力低下。
 
ちーがくん
 なるほど、風化しやすい岩石が多い場所や粘土質の地層など、もろくて崩れやすい土や岩があると危ないんですね。 
はかせ
 そうじゃ。
また、地層の傾きまで関係してくるぞ。急斜面や谷のように水が集まりやすい地形も危険じゃ。特に、傾斜が30度以上の場所や、途中で傾斜が急になる「遷急点」がある斜面は、土砂が一気に流れやすいんじゃよ。
また、地層の傾きまで関係してくるぞ。急斜面や谷のように水が集まりやすい地形も危険じゃ。特に、傾斜が30度以上の場所や、途中で傾斜が急になる「遷急点」がある斜面は、土砂が一気に流れやすいんじゃよ。
ちーがくん
 地形や地層の組み合わせで、土砂崩れが起こる場所が決まりやすいんですね。森林伐採や道路工事、宅地開発など人間活動も、土砂崩れが起きやすい要因になるんですね。 
はかせ
 その通りじゃ。だからこそ、土砂災害が起こりやすい地域では、事前のハザードマップ確認や適切な土地利用が大切なんじゃよ。 
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
参考文献
中国四川省で大規模な土砂崩れ 1人死亡、28人と連絡取れず | 朝日新聞デジタル
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