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ちーがくん
はかせ!地学基礎の授業で大陸移動説っていうのが出てきたんですけど、これって一体どういう学説なんですか?
はかせ
地球の歴史、そして学問としての地学の歴史を考える上で、この大陸移動説はとても重要なものじゃから、ぜひともしっかり理解しておいてほしいな。
よし、今回は大陸移動説について解説するぞ!
よし、今回は大陸移動説について解説するぞ!
地学に関する本や地学基礎でも出てくる「大陸移動説」
何となく聞いたことがあるけど、どんな仮説かいまいちよく知らない!という方も多いのではないでしょうか。
本記事を読めば、大陸移動説について図解で学ぶことができます。
今回は大陸移動説を巡るストーリーについて、モルモットたちと一緒に学んでいきましょう!
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1912年、ウェゲナーは気がついた!
はかせ
大陸移動説とは、ドイツの気象学者・ウェゲナーのある気づきから始まったんじゃ。
はかせ
ウェゲナーは「今ある大陸はもともと1つの大陸だったのではないか?」と考えたんじゃ。
ちーがくん
えええ?そんなことあります?いきなり「大陸はもともと1つだった」なんて言われたらびっくりしちゃいますよ!
何か証拠はあるんですか?
何か証拠はあるんですか?
はかせ
現在の地球の大陸配置をよく見てみるんじゃ。例えばアジア~アフリカとオーストラリアの海岸線が一致しているとは思わんかね?
ちーがくん
あっ!確かに!
南アメリカとアフリカも海岸線が一致している気がします。
南アメリカとアフリカも海岸線が一致している気がします。
はかせ
海岸線だけではない。これらの大陸の間では海岸線をまたいで植生や化石、氷河があった痕跡などが一致していたんじゃ。
ちーがくん
植生や化石、氷河の痕跡まで!?
海岸線が一致しているだけなら偶然である可能性もありますが、植生なども一致しているっていうことは…もともと1つだった大きな大陸が分裂して今の大陸配置になったと考えられますね!
海岸線が一致しているだけなら偶然である可能性もありますが、植生なども一致しているっていうことは…もともと1つだった大きな大陸が分裂して今の大陸配置になったと考えられますね!
はかせ
そうなんじゃよ。
ウェゲナーによるこのような考え方を「大陸移動説」と呼ぶんじゃ。1912年のことじゃった。
ウェゲナーによるこのような考え方を「大陸移動説」と呼ぶんじゃ。1912年のことじゃった。
ちーがくん
1912年、地学的なスケールから考えるとかなり最近な感じがします!
大陸移動説は当時の学者には受け入れられず…
ちーがくん
この大陸移動説はすんなりと受け入れられたんですか?
はかせ
全く受け入れられなかったんじゃ。
ウェゲナーの大陸移動説は学者たちから猛反発を食らってしまったんじゃよ。
ウェゲナーの大陸移動説は学者たちから猛反発を食らってしまったんじゃよ。
ちーがくん
そうだったんですか…
さっきまでの僕がそうであったように、いきなり「大陸はもともと1つだったはず!」とか言われても、なかなか受けいれづらいですよね。
さっきまでの僕がそうであったように、いきなり「大陸はもともと1つだったはず!」とか言われても、なかなか受けいれづらいですよね。
はかせ
それもそうじゃが、大きな要因としては「大陸を動かす原動力を示すことができなかった」ということがあるな。
ちーがくん
なるほど、確かに「じゃあどうやって大陸は動いていたんだ?」ということを説明できないと、納得させるのは難しそうです。
はかせ
さらには、ウェゲナーが気象学者であり、畑違いな分野の学者であったというのもあるんじゃよ。
専門外の人からの意見であったために正しくないだろうと切り捨てられ、受け入れられなかったという背景もあったんじゃ。
専門外の人からの意見であったために正しくないだろうと切り捨てられ、受け入れられなかったという背景もあったんじゃ。
ちーがくん
これは今でもよくある話ですよね。
専門外の人が唐突にこれまでにない学説などを提唱すると、どうしても反発が起きやすいですよね。
専門外の人が唐突にこれまでにない学説などを提唱すると、どうしても反発が起きやすいですよね。
大陸移動説が受け入れられたのは1960年代
ちーがくん
ですが、現在は大陸移動説は受け入れられているわけですよね?
一体いつ、どのようにして受け入れられたのですか?
一体いつ、どのようにして受け入れられたのですか?
はかせ
大陸移動説が受け入れられたのは1960年代のことで、海洋底拡大説によって大陸を動かす原動力を説明できるようになってからなんじゃ!
ちーがくん
海洋底拡大説で大陸を動かす原動力を説明??
はかせ
そうじゃ。海洋底拡大説は名前の通り、海洋底が拡大されているとする学説じゃ。
海嶺でマントル物質が上昇して海洋底が作られ、作られた海底が海嶺の両側に広がる。その海底は海溝で地球内部に入っていくという考え方なんじゃよ。
海嶺でマントル物質が上昇して海洋底が作られ、作られた海底が海嶺の両側に広がる。その海底は海溝で地球内部に入っていくという考え方なんじゃよ。
ちーがくん
なるほど!このようにマントルが対流することによって、大陸が移動する原動力を説明できたっていうことですね!
はかせ
そうじゃな。これは海洋底の研究が進み、海洋底の年代測定や堆積物の調査などが進んだことによって分かったことなんじゃよ。
ウェゲナーの唱えた大陸移動説が正しいことがわかったのは、ウェゲナーが亡くなった後のことだったんじゃがな。
ウェゲナーの唱えた大陸移動説が正しいことがわかったのは、ウェゲナーが亡くなった後のことだったんじゃがな。
ちーがくん
長い間正しくないとされてきた考え方が、海洋底拡大説によって正しいことが分かったんですね!
それも大陸を動かす原動力を示すことができるようになったからなんだ!
それも大陸を動かす原動力を示すことができるようになったからなんだ!
まとめ
はかせ
今回は、ウェゲナーの唱えた大陸移動説について解説したぞ。
この大陸移動説や海洋底拡大説によって地球史への理解が一気に深まったということは言うまでもないな。
この大陸移動説や海洋底拡大説によって地球史への理解が一気に深まったということは言うまでもないな。
ちーがくん
それも1960年代のことってことは、つい60年くらい前のことなんですよね。まだまだ地球には謎がいっぱいで、ワクワクしちゃいますね!
はかせ!今日はありがとうございました!
はかせ!今日はありがとうございました!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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