2021年から共通テストに変わるけど、共通テスト地学の受験者数はどのくらいになるかな?
共通テストまで残りわずかとなりました。
地学教育の空洞化を憂慮する私は毎年この時期になると、大学入試地学の受験者数を心配せざるを得ません。
年々減少し続け、心配せざるを得ないほどの少ない受験者…
このままでは地学という科目が消滅してしまうのではないかと心配しています。
というわけで今回は、共通テスト地学2021受験者数の直前予想をしていきます。
年々減少傾向にある受験者数
まずは、これまでのセンター地学の受験者数の推移を見ていきます。
(出典:大学入試センター 受験者数・平均点の推移(本試験))
このグラフは、大学入試センターが公開しているセンター地学受験者数を基にまとめたものです。
ちなみに、他の理科科目との比較をするとこのような感じになります。
(出典:大学入試センター 受験者数・平均点の推移(本試験))
センター試験総受験者数との相関
次に、センター試験の総受験者数と、センター地学の受験者数を比較します。
(出典:大学入試センター 志願者数・受験者数等の推移)
センター地学の方が母数が少なく、年によるばらつきが大きいと言えます。
しかし、おおよその相関関係があることが見て取れるでしょう。
「地学受験者減少指数」を求める
ここで、総受験者1人が減った際に地学受験者がどれだけ減ったかという指数を「地学受験者減少指数」と呼ぶことにします。
教育課程の変更があった平成27年から、最後のセンター試験であった令和2年度センター試験までのデータを基に、「地学受験者減少指数」を算出しました。
すると、その指数は0.013815…となり、総受験者が1人減るごとに0.01385…人の地学受験者が減ったことになります。
これは、72人減少した受験者の中で、地学受験者が1人いる計算になります。
令和3年度共通テスト出願者数は、53万5,244人
今年の共通テスト出願者数は53万5,244人で、前年度より2万2,455人減少しました。
これに先程求めた地学受験者減少指数をかけることで、今年の共通テスト地学受験者減少数の予測をすることができます。
これを元にした、今年の共通テスト地学受験者の予測は、310人減少して1374人です。
先述のように、地学受験者は母数が少なく、年によるばらつきが多いです。しかし、これまでの傾向通りに減少した場合、1400人も下回ると考えられます。
この記事でお伝えしたいことと今後の抱負
この記事を通じて、地学教育が直面する空洞化の実態を知っていただけたのではないでしょうか?
私は、いまだあまり多くの人に知られていない地学教育の空洞化の実態をより多くの人に知っていただきたく、この記事を執筆しています。
今後私はこのブログなどの発信活動を通じて、多くの人に地学の素晴らしさを知っていただき、またその知識を減災に役立てていただきたいと考えています。
そしてゆくゆくは、今回の記事で用いた「地学受験者減少指数」が「地学受験者増加指数」に変わり、多くの人が地学を学ぶ世の中に変えていきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!