大地の疑問

【プレート運動が関係!?】大山脈のでき方を図解で解説!

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ちーがくん
ちーがくん
はかせ!地学を学ぶ身としてはぜひ一度、大山脈を見に行ってみたいんです!
大山脈って壁のようにそびえ立っていますが、この大山脈ってどのようにしてできるのですか?
はかせ
はかせ
いい質問じゃな。大山脈を見に行く前に、ぜひともその成り立ちを学んでいってほしい。そうすれば大山脈を120%楽しめるはずじゃ。
今回は大山脈のでき方について解説するぞ!

アルプス山脈やヒマラヤ山脈といった大山脈

これらの大山脈がどのようにできたかご存知ですか?

実は大山脈のでき方には、地震の分野でおなじみの「プレート運動」が関係しているんです!

今回はそんな大山脈の成り立ちについて、モルモットたちと一緒に学んでいきましょう!

地球の表面はプレートでおおわれている

はかせ
はかせ
大山脈の成り立ちを学ぶ上でまず知っておいてほしいことは「地球の表面はプレートで覆われている」ということじゃ。
ちーがくん
ちーがくん
プレートですか?
プレートって地震の仕組みなどでも出てくるプレートが大山脈とも関係しているんですか?
はかせ
はかせ
そうなんじゃ。
プレートとは地球の表面を覆う板状の岩盤のことじゃな。
ちーがくん
ちーがくん
「【違いを図解で覚える!】リソスフェアとアセノスフェア」では、プレートとはリソスフェアと同じ意味の言葉で、地殻+マントル最上部って勉強しましたね!
はかせ
はかせ
そうじゃな。日本周辺のプレート境界も載せておいたぞ。
ここからも分かるように、それぞれのプレートが様々な方向に運動しているんじゃ。
ちーがくん
ちーがくん
プレートが様々な方向に動いてしまったら、お互いにぶつかり合ってしまうんじゃないですか?
はかせ
はかせ
そこがまさにポイントじゃ。
ぶつかり合った時にどうなるかを次からの章で見ていこう。

密度の異なるプレートがぶつかると…

はかせ
はかせ
まずは密度の異なるプレート同士がぶつかり合った時のことを見てみよう。
はかせ
はかせ
一般に大陸プレートは密度が小さく、海洋プレートは密度が大きいんじゃ。
このような密度の差があるプレート同士がぶつかり合うと、密度の違いにより密度の大きい海洋プレートが沈み込むんじゃよ。
ちーがくん
ちーがくん
なるほど!海洋プレートが沈みこんで溝状になっているところ海溝と呼ばれますよね。
海溝はこのようにプレートの密度の違いでできるんですね!

密度がほぼ等しいプレートがぶつかると…

ちーがくん
ちーがくん
ここまで大山脈は関係なさそうですが、本当にプレート運動で大山脈は形成されるんですか?
はかせ
はかせ
もちろんじゃ。
先ほど紹介したように密度が異なるプレート同士がぶつかる場合には、密度が大きい方が沈み込むな。
しかし必ずしも密度に差があるとは限らない。密度がほぼ等しいプレート同士がぶつかった場合を見てみよう。
ちーがくん
ちーがくん
例えば大陸プレート同士がぶつかった場合などですね!
はかせ
はかせ
そうじゃな。大陸プレート同士はお互いにほぼ密度が等しく、ぶつかり合ってもマントルに沈みこまないんじゃよ。
マントルに沈み込まないということは、ぶつかり合ったプレートは行き場を失うんじゃ。
ちーがくん
ちーがくん
あっ!
となると行き場を失った大陸プレートは押されて山のようになりますね!
はかせ
はかせ
そうなんじゃ。これこそまさに大山脈を形成する過程なんじゃ。
アルプス山脈やヒマラヤ山脈といった大山脈は、このようにしてできたんじゃよ。
ちーがくん
ちーがくん
なるほど!でも今もまだプレート運動は続いていますよね?
ということは、まだ両側からぐいぐい大陸プレートが押しているってことじゃないですか?
はかせ
はかせ
そうなんじゃよ。
だから大山脈は今も成長を続け、少しずつ標高が上昇し続けておるんじゃよ!
ちーがくん
ちーがくん
アルプス山脈やヒマラヤ山脈は、今もなお少しずつ標高が高くなっているんですね!
大地は生きているんだ!

まとめ

はかせ
はかせ
今回は、大山脈のでき方について解説したぞ。
プレート運動で地震の起きる仕組みだけでなく、大山脈のでき方も解説できるんじゃ。
ちーがくん
ちーがくん
プレート運動が大山脈の形成にも関係しているとは!プレートの密度の違いで沈み込むかどうかが決まるんですね!
ひとつの知識が他の知識にも応用されて、楽しかったです!はかせ!今日はありがとうございました!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

地学系大学院生ブロガー/気象予報士
ちーがくん
地学教育を普及させるために文系コースから高3で理転した大学院生です。大学では地球科学を専攻し、現在は気象系の研究室に所属しています。地学教育の空洞化を食い止めるために、当ブログを運営しています。このブログを通じて、地学教育の実態や、地学の魅力をお伝えしていきます!
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