ニュースの疑問

台風時の竜巻予測が進化!『富岳』が切り開く防災の未来。竜巻発生メカニズムと合わせて解説!【図解/Podcastで解説】

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ちーがくん
ちーがくん
はかせ!富士通と横浜国立大の研究チームが、台風に伴って発生する竜巻を、高精度で予測する技術を開発したそうです!
はかせ
はかせ
それはすごい技術じゃな。竜巻はスケールが数百 mととても小さく、発生の予測が難しいから、防災面で大きな進歩じゃな。
ちーがくん
ちーがくん
台風のスケールが数百 kmですから、ざっくり1000倍もスケールが違うんですね!それだけ小さい現象であれば、やっぱり予測は難しいですよね。
ところで竜巻って、どうして発生するんですか?
はかせ
はかせ
竜巻は、大気の状態が非常に不安定な時に発生するんじゃ。まず、地上付近と上空で風の向きや速さが異なると、「風のずれ」が生じて、横向きの渦ができるんじゃよ。この横向きの渦が、積乱雲の中の強い上昇気流に引き伸ばされて、縦に細長い渦へと変わるんじゃ。
ちーがくん
ちーがくん
積乱雲が竜巻の「生みの親」なんですね!台風の時にもよく発生するのはなぜですか?
はかせ
はかせ
台風は、多くの積乱雲が集まってできたものなんじゃ。それに加えて、台風周辺では風の向きや速さが大きく変化するんじゃ。特に台風の進行方向の右側は、上空と地上で風向きが異なり、渦が生まれやすいんじゃよ。
ちーがくん
ちーがくん
だから、台風の進行方向右側が要注意なんですね!
はかせ
はかせ
その通りじゃ。台風から100km〜600kmくらい離れた範囲は、竜巻が発生しやすいと言われておるな。
ちーがくん
ちーがくん
今回の技術は、スーパーコンピューター「富岳」11時間以上かかっていた計算を80分に短縮できたそうです。これによって、2時間前に竜巻を予測できたそうですよ!
自然災害は予測が難しいからこそ、こういう技術がどんどん進んでほしいですね!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

参考文献

台風に伴い発生の竜巻 高精度の予測技術開発 横浜国立大など | NHK

地学系大学院生ブロガー/気象予報士
ちーがくん
地学教育を普及させるために文系コースから高3で理転した大学院生です。大学では地球科学を専攻し、現在は気象系の研究室に所属しています。地学教育の空洞化を食い止めるために、当ブログを運営しています。このブログを通じて、地学教育の実態や、地学の魅力をお伝えしていきます!
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