地震や津波、台風に噴火…日本には自然災害が多く存在します。
しかし、実際に日本の都市の危険度は他国と比べて高いといえるのでしょうか?
今回は、日本の主要都市災害危険度について、モルモットでも分かるように解説していきます!
調査方法
日本の大都市の災害危険度を比較するために、ミュンヘン再保険会社(Münchener Rück Munich Re Group)が2002年に行った世界の主要都市の危険度リスク調査のデータを用います。
この調査では、災害の危険度を以下の3つに分類しています。
- Hazard(災害の頻度や規模など)
- Vulnerability(脆さなど)
- Exposed values(建物の価値など)
これらの危険度を0-10で数値化し、その数値の積をTotal risk index(災害危険度指数)としています。
日本の都市の災害危険度は?
この図は、ミュンヘン再保険会社が行った災害危険度の調査をまとめたものです。
最もTotal risk index(災害危険度指数)が高い、すなわち最も危険度が高いとされた都市は東京-横浜でした。
大阪-京都-神戸もサンフランシスコ、ロサンゼルスに次ぐ4番目に高い危険度であるという結果でした。
東京ー横浜の災害危険度が高い要因
どうして東京ー横浜の災害危険度はこれほど高いとされたのでしょうか?
先程の図の数値データを確認すると、その要因が分かります。
この表から、東京ー横浜で災害危険度が高いとみなされている理由として
- 大災害に見舞われる確率が高い
- その場所の建物の価値が高い
ことが挙げられることが分かります。
自分たちは他国と比べてもかなりリスクが高いところに住んでいるんだね…
この結果を受けて私たちがすべきこと
このように、日本は他国と比べても大きな災害のリスクが高いです。
「災害危険度を下げよう!」というのは現実的には不可能な話で、私たちがすべきことではないと思っています。
災害の頻度や規模を下げることはできませんし、建物の価値も下げるというのは現実的ではないからです。
私はまず、地学教育・防災教育の空洞化を食い止めるべきであると考えます。
地震や津波、台風、噴火などといった自然災害は必ず起こります。これらの地球の活動をくい止めることは不可能です。
しかし、地学や防災を学び、避けられない自然災害に備えることはできます。
日本が災害危険度が高い地域であることを嘆く前に…まずは地学や防災を多くの人が学び、災害に備えることから始めるべきなのではないでしょうか?
まとめ
本記事の内容をまとめます。