ニュースの疑問

2032年に小惑星が地球衝突?NASAやESAが警戒する2024 YR4とは?過去の小惑星・隕石衝突事例と合わせて解説!【図解/Podcastで解説】

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ちーがくん
ちーがくん
はかせ!新しく発見された小惑星「2024 YR4」が、2032年に地球に衝突する可能性が1.2%あると発表されたそうです!
はかせ
はかせ
1.2%とは低い確率じゃが、低い確率でも衝突の可能性があるのは怖いな。とはいえ、今後の観測データが増えれば、衝突の可能性をより正確に判断できるはずじゃ。
ちーがくん
ちーがくん
この小惑星の大きさは40–90 mと推定されていて、もし衝突すると周辺50 kmにまで影響を与える可能性があるとか…。過去にもこうした隕石衝突の事例がありましたよね?
はかせ
はかせ
そうじゃな。過去にはいくつもの衝突や爆発が記録されておる。最も有名なのは、6600万年前の「チクシュルーブ衝突」じゃ。これは直径10–15 kmの小惑星がメキシコのユカタン半島に衝突し、恐竜の大量絶滅を引き起こしたんじゃよ。
ちーがくん
ちーがくん
直径10–15 kmの小惑星!?
今回の小惑星とは桁が2つも違いますよ?そんな巨大な小惑星が衝突したなんて…!でも、それほど大きくなくても、大きな影響を与えることもあるんですよね?
はかせ
はかせ
その通りじゃ。例えば、1908年の「ツングースカ大爆発」では、直径30 mほどの小惑星が大気中で爆発し、広島型原爆の約1000倍のエネルギーを放出したと言われておる。その結果、約2150平方キロメートルの森林がなぎ倒されたんじゃ。
ちーがくん
ちーがくん
もっと最近だと、2013年のロシア・チェリャビンスク隕石も記憶に新しいです。
はかせ
はかせ
そうじゃな。直径20 mほどの小惑星が大気圏で爆発し、その衝撃波で1500人以上が負傷、7200棟の建物が損傷したんじゃ。小さい天体でも衝撃波が強烈で、大きな被害をもたらすことがあるんじゃよ。
ちーがくん
ちーがくん
今回地球に衝突する可能性がある隕石が直径40–90 mと推定されていますから、もし衝突してしまったらこれよりも大きな被害が出てしまってもおかしくないですね。これからの観測データに注目しつつ、不確実性がどうなっていくのか注目ですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

参考文献

新発見の小惑星、2032年に地球衝突のわずかな可能性 今後の観測で判断 | CNN

地学系大学院生ブロガー/気象予報士
ちーがくん
地学教育を普及させるために文系コースから高3で理転した大学院生です。大学では地球科学を専攻し、現在は気象系の研究室に所属しています。地学教育の空洞化を食い止めるために、当ブログを運営しています。このブログを通じて、地学教育の実態や、地学の魅力をお伝えしていきます!
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