宇宙の疑問

【実はただの目の錯覚!?】地平線付近の低い月が大きく見える理由

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ちーがくん
ちーがくん
はかせ!この前夕方にふと外を見ていたら、低い位置にすごく大きな月があったんですよ!
一体これはなんですか?噂のスーパームーンってやつですか?
はかせ
はかせ
低い位置にある月を見たんじゃな。確かに低い位置の月は大きく見えるな。
スーパームーンは月が地球の周りを楕円の軌道で回っている関係で普段よりも大きく見える月のことで、低い位置に見える大きな月とは関係がないんじゃ。
今回は地平線付近の月が大きく見える理由について解説するぞ!

地平線付近の低い位置に出ている月を見て「月が大きい!」と感じたことはありませんか?

前からどうして低い位置の月が大きいのか気になっていたけど、理由は知らない!という人も多いのではないでしょうか?

本記事を読めば、低い位置の月が大きい理由について図解で学ぶことができます。

今回は、低い月が大きく見える理由について、モルモットたちと一緒に学んでいきましょう!

地平線付近の月は真上の月よりも大きく見える

はかせ
はかせ
まずは改めて起きている状況を確認しよう。地平線付近の月は真上の月と比べて大きく見えることがよくあるじゃろう。
ちーがくん
ちーがくん
そうですよ!ダッシュして手を伸ばしたら今にも届きそうな感じがするくらい大きく見えてます。
以前はかせに「月までの距離は38万km」っていうことを教わったので、多分届くことはないと思いますが(笑)
はかせ
はかせ
東京-大阪間を475往復分じゃ。それほどはさすがに届かんな。
ちーがくん
ちーがくん
どうしてこのように大きさが違うのでしょうか?
低い位置の時には月が近づいてるとかですか?

実際には同じ大きさで「目の錯覚」

はかせ
はかせ
低い位置の月だろうと真上の月だろうと、地球から月までの距離は同じなんじゃ。
わしも信じられない事実なんじゃが、実はこれらの月は実際には同じ大きさで「目の錯覚」だそうなんじゃ。
ちーがくん
ちーがくん
目の錯覚!?
どういうことですか?あんなに大きさが違って見えるんですから、さすがに信じられませんよ?
はかせ
はかせ
その気持ちはよく分かる。
どうしてこのような目の錯覚が起きているのかはまだはっきりとはしてないんじゃが、有力な仮説を紹介するぞ。

【有力説】周りのものとの比較による目の錯覚

はかせ
はかせ
現在有力であるとされている説は「周りのものとの比較による目の錯覚で大きく見えている」ということなんじゃ。
はかせ
はかせ
真上の月を見る時、まわりには比較対象となるものがなく、実際の大きさで認識されるんじゃ。
しかし地平線付近の低い月を見る時はどうじゃろう?
ちーがくん
ちーがくん
地平線付近の低い月を見る時には、周りに建物とかがあって、比較対象がありますね。
はかせ
はかせ
そうなんじゃ。そこがポイントじゃ。
低い月を見る時に月の周りに見えている遠くの建物というのは、わしらにとって既にはるか遠く離れたものじゃ。それよりも月は遠くにあるのだから、本来もっと大きいものであるはずであると脳が無意識に認識し、大きく見えるのではないかと言われておる。
ちーがくん
ちーがくん
遠いものよりもさらに遠くにあるはずだから、月はもう少し大きいはず、それを脳が無意識に補って大きく見せているってことですか…
検証するのが難しいですが、何となくわかった気がします。

まとめ

はかせ
はかせ
今回は、地平線付近の低い月が大きく見える理由について解説した。
今回紹介したのは現在有力とされている説じゃ。もしかすると真相は別のところにあるのかもしれないな。
ちーがくん
ちーがくん
長年の疑問が晴れると思いきや、まさか目の錯覚とは!?
にわかには信じ難いですが、それも科学の面白さですよね!
はかせ!今日はありがとうございました!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

地学系大学院生ブロガー/気象予報士
ちーがくん
地学教育を普及させるために文系コースから高3で理転した大学院生です。大学では地球科学を専攻し、現在は気象系の研究室に所属しています。地学教育の空洞化を食い止めるために、当ブログを運営しています。このブログを通じて、地学教育の実態や、地学の魅力をお伝えしていきます!
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