大地の疑問

【いつから?なぜ導入された?】長周期地震動階級を図解でわかりやすく解説!

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ちーがくん
ちーがくん
はかせ!先日の令和6年能登半島地震に関する地震情報で「長周期地震動階級」という言葉を耳にしました。これは一体何なんですか?
はかせ
はかせ
長周期地震動階級は、大きな地震の際に高層ビルなどへの揺れの程度を表す上で重要なものなんじゃ。
よし、今回はそんな長周期地震動階級について解説するぞ。

最近地震情報でよく耳にするようになった「長周期地震動階級」

以前は耳にしなかったような…という方もいらっしゃると思います。

本記事を読めば、長周期地震動階級について図解で学ぶことができます。モルモットたちと一緒に学んでいきましょう。

はかせ
はかせ
令和6年能登半島地震に関する気象庁の会見の内容は、以下の記事で解説しておるぞ。
まず被害の概要や今後の注意点などについて知りたい人はこの記事を読んでみてくれ。
【令和6年能登半島地震】気象庁の会見の内容を図解でわかりやすく解説【2024石川地震】 最大震度7、マグニチュード7.6という極めて大きな規模で発生してしまった「令和6年能登半島地震」 ...

令和6年能登半島地震では…

はかせ
はかせ
まずは先日発生した令和6年能登半島地震の震度分布図と長周期地震動階級の分布をみてみよう。
ちーがくん
ちーがくん
以前はみなかった長周期地震動階級の分布が発表されていますね。

長周期地震動とは?

ちーがくん
ちーがくん
そもそも「長周期地震動階級」「長周期地震動」ってなんですか?
はかせ
はかせ
この図にまとめたぞ!
はかせ
はかせ
長周期地震動は、大きな地震で生じる長い周期を持つ揺れで、特に高層ビルが大きく長時間揺れる原因となる。
この揺れは遠くまで伝わりやすい性質を持っておるんじゃ。
ちーがくん
ちーがくん
なるほど!確かに東日本大震災発生時には、震源から離れた東京や大阪でも高層ビルが大きく揺れていましたね。
はかせ
はかせ
その通りじゃ。
一般的な震度では高層ビルでの揺れの危険度や家具の転倒などが分かりにくいという特徴があるんじゃ。
ちーがくん
ちーがくん
その地域の震度は小さくても高層ビルでは大きく揺れていることがあるってことですよね。
はかせ
はかせ
このような背景があって、2019年3月から長周期地震動に関する観測情報が本運用されているんじゃ。

長周期地震動階級の関連表

ちーがくん
ちーがくん
では、長周期地震動階級には何段階あるんですか?
はかせ
はかせ
長周期地震動階級は長周期地震動の大きさに応じて、1-4の4段階に分けられているんじゃよ。
それぞれの階級がどれほどの揺れを表しているかという関連はこの図にまとめたぞ。
はかせ
はかせ
長周期地震動階級1では、室内にいたほとんどの人が揺れを感じ、ブラインドなど吊り下げものが大きく揺れるんじゃ。
ちーがくん
ちーがくん
震度1と違って、長周期地震動階級1ですでに人が気がつくくらいの揺れなんですね!
はかせ
はかせ
階級2では、室内で大きな揺れを感じ、物につかまりたいと感じるほどじゃ。また、キャスター付き家具がわずかに動き、棚の食器が落ちることもある。
ちーがくん
ちーがくん
階級2で棚の食器が落ちることがあるなんて、階級が小さいからといって油断ならないですね!
はかせ
はかせ
階級3では立っていることが困難になり、不安定なものが倒れることがあるんじゃよ。
ちーがくん
ちーがくん
階級3で立ってられないほどなのですね。階級3で凄い揺れだ!
はかせ
はかせ
そして階級4では、立っていることができず、家具の大半が移動や倒れるものもあるんじゃよ。
ちーがくん
ちーがくん
キャスター付きの家具が移動してきたらすごく危険ですね。移動してきた家具に挟まれて大ケガを負うなんて話も聞きますし、かなり危険な揺れを意味しますね。
高層ビルにいるときは特に注意が必要だということもわかりました。

まとめ

はかせ
はかせ
今回は、長周期地震動階級について学んだぞ。この情報は特に高層ビルや大きな構造物にいるときに重要じゃ。
地震への理解を深め、身を守るためにもこれらの情報はぜひ頭に入れておいてくれ。
ちーがくん
ちーがくん
長周期地震動は遠くまで伝わりますから、震源から離れていても油断なりませんね。
災害に備えるという意味でも、しっかりこれらの知識を覚えておくことにします。はかせ!今日はありがとうございました!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

地学系大学院生ブロガー/気象予報士
ちーがくん
地学教育を普及させるために文系コースから高3で理転した大学院生です。大学では地球科学を専攻し、現在は気象系の研究室に所属しています。地学教育の空洞化を食い止めるために、当ブログを運営しています。このブログを通じて、地学教育の実態や、地学の魅力をお伝えしていきます!
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