本記事では、こういった疑問に答えていきます!
参考書が少ない→地学受験を諦める?
地学参考書の少なさを見て、または地学参考書の少なさを指摘され、地学受験を諦める人は非常に多いです。
センター地学の受験者が2000人に満たなかったことからも、そのような傾向があることが分かります。
実際に、地学受験をすべきでないとする意見には、「参考書が少ない」という理由が必ずと言っていいほど挙げられています。
しかし、参考書が少ないということは地学受験を諦める要因となりうるのでしょうか。
そうではないと私は考えます。
参考書が少なくても問題ない
確かに参考書が少ないことは事実としてあります。しかしながら、これは大きな問題点ではないと断言できます。その理由として以下のようなものがあります。
- 導入には地学基礎の参考書が優秀
- 教科書・図説・過去問さえあれば独学は十分に可能
- このブログが分かりやすく解説する
- 参考書が多かったら多かったで困る
といった理由からです。
まずは地学基礎の参考書でいい
1つ目に、応用科目である地学の基礎科目、地学基礎の参考書が優秀であるといったことが挙げられます。
そういった声が聞こえてきそうですが、問題ありません。
地学基礎と地学とでは、必要な知識の深さは違えど、他の科目ほど内容に大きな差はありません。
むしろ、地学基礎は他の基礎科目より応用科目の土台という側面が大きく、
地学基礎で頭の中に地球の内部構造や宇宙の構造、スケールなどを持っておくことができるかということが、
その応用である地学の定着率の大きな差となって表れるのです。
そんなときに役に立つのがこれでもかというほど分かりやすく解説された地学基礎の参考書です。
私が最もおすすめしているのは、青木秀紀先生の「青木の地学基礎をはじめからていねいに」です。
地学というものを初めて学ぶ人でも分かりやすいように解説されています。
私はこの参考書を初歩の初歩の段階から入試直前まで使い倒していました。
地学基礎という題名ながら、地学の内容も一部含まれていますので、
地学へ移行した際も知識に抵抗を感じづらくなっています。
地学を勉強していくうえで、それがどこで起こる現象なのか、どの程度のスケールのものなのかを理解しておくことは極めて重要なことです。
それらを理解するために、この参考書はもってこいであるといえます。
地学という名が付く科目を勉強するすべての人にお勧めしたい一冊です!
〈詳しい使い方は後日別記事にて紹介させていただきます。〉
教科書・図説・過去問で満点まで到達可能
教科書・図説・過去問さえあれば独学は十分に可能ということが挙げられます。
地学の問題の特徴として、「現象を正しく理解することで知識問題・論述問題ともに解くことができる」ということが挙げられます。センター試験(共通テスト)二次試験問わず、地学的現象を正しく理解しているかということが中心に問われます。
二次試験ではそれを文章化する力が問われますが、
本質的に求められているものは変わらないのです。
そのような問題を対策するのに、教科書や図説は最適です。
教科書を熟読し、イメージが湧きづらい部分を図説で補うことができれば、
もはや数少ない参考書の出番はありません。
教科書や図説で地学現象を捉える
↓
過去問で演習する
↓
間違えた部分を教科書や図説に戻って復習しなおす
このようなサイクルで、
知識問題・論述問題は満点まで到達することができます!
計算問題もパターン化されてくる
また、地学の問題の特徴として「計算問題のレパートリーが限られている」
ということも挙げられます。
特に宇宙の分野で公式がいくつか出てきて、初めは抵抗があるかもしれません。
しかし、それらの公式は限られていて、ある程度網羅してしまえば問われていることはパターン化できます。
地学基礎・地学ともに、小学校・中学校で学んだような単位を用いて、
その比を使うだけで解けるという問題も少なくありません。
これらの問題を対策するのに、参考書はなくても問題ありません。
教科書に載っている典型問題をまず完成させ、あとはセンター試験(共通テスト)二次試験の過去問を繰り返し、分からなかった計算問題を繰り返していけば、地学の計算問題においても満点を目指すことができます。
〈詳しい勉強方法は後日まとめたいと思います!〉
ここまで読んでいただいた方はお気づきかもしれませんが、
地学の勉強はかなりシンプルなのです。
他の科目のように、分野別に絞った参考書やレベル別に分かれた参考書の出番がないとも言えます。
1つ問題点があるとするのならば、地学教科書の入手方法です。
高校で地学を履修している人であれば問題なく手に入ります。
しかし、地学教科書は学校向けに出版されているものなので、本屋に並ぶことはなく、高校で地学を履修できない場合は入手するのが困難な場合があります。
具体的な入手方法としては、高校生であればの先生に頼んで学校経由で注文してもらうことが一番です。
その他に、メルカリなどのフリーマーケットアプリなどで入手する方法がありますが、その希少性から高額で取引されていることがありあまりおすすめできません。
最後に、このブログがある
教科書や参考書にはない、インターネット上にあるからこその分かりやすさや手軽さを、このブログで実現させていきます。
私自身まだ大学生で、勉強中ではありますが、皆さんの地学受験を全力でサポートしていきます。
そして、地学教育の空洞化を食い止めるということに少しでも協力したいと考えています。
参考書の少なさゆえのメリット
地学の参考書が少ないことによるメリットもあります。
地学の参考書は少ないため、ほかの参考書へ目移りすることがない(目移りしようがない)といえます。
これは地学に限らずすべての科目に当てはまることではあるのですが、
「この参考書よりあっちの参考書がいいのではないか…?」と参考書を疑って、
事あるごとに参考書を乗り換えてしまう人は少なくありません。
その結果、どの参考書も中途半端となってしまい、入試本番で、結局どの参考書も完成していない…ということが起こりかねません。
しかしながら、地学の参考書は驚くほど少なく、そういったことが起こりようがありません(笑)
地学の勉強を通じて「一冊の本を完璧にするまでひたすら反復する」という感覚を身につけることができれば、
他の科目にも良い影響があることは間違いありません!
とはいえ、不安なのは当たり前
ここまで、「地学の参考書が少なくても問題ない!」ということを繰り返し主張させていただきましたが、参考書が少なくて不安になるのは当たり前のことです。
本当にこの数少ない本たちで十分なのか…
数学や英語のようにたくさんの参考書を買わなくてよいのか…
こういう気持ち、めちゃくちゃ分かります!
私の場合は少なすぎる参考書への不安感から、あるだけの参考書(とはいってもほんの数冊ですが笑)を買い揃えていました。
しかし、私の地学受験を振り返って、それは必要がなかったと感じています。
実際の入試における「緊張感と厳しい制限時間の中で答えを出す」ために使うことができた知識は、
いろいろな参考書を使って薄く勉強した知識ではなく、
脳内で火山が噴火するほどやりこんだ本での知識でした。
参考書の少なさからくる不安はいったん置いておいて、教科書と図説、過去問を信じ、
脳内で火山が噴火するまでやりこんでください!
本記事のポイントをまとめます。
- 地学の参考書が少ないからといって地学受験を諦める必要はない。
- 教科書や図説、過去問で満点を目指すことは可能。
- 参考書の少なさゆえのメリットもある。
次回以降はその他の観点から、地学受験を諦めるべきではない理由をお話しさせていただきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!