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【受験テクニック】「合否の分かれ目」は”作問者からの置き手紙”に気付けるかどうか

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はかせ
はかせ
今回はちーがくんに、テストを受ける時にぜひ意識してほしい考え方について、解説させてほしい。

みなさんは、テストの問題文を読む時にどのようなことに気をつけて読みますか?

めんどくさくなってざっくりとしか読まないという人も少なくないと思います。

しかし、解ける問題を確実に得点していくためには、問題文をしっかり読む必要があります。

今回はそんな問題文を読む上での心構えについて、モルモットたちと一緒に学んでいきましょう!

問題文は読む?読まない?

はかせ
はかせ
まずはこの問題を見てくれ。共通テスト地学基礎2021 大問1 問4の問題じゃ。
ちーがくん
ちーがくん
この問題、解いたことありますよ!確かはかせの隣で解いた記憶が…
はかせ
はかせ
そうじゃ。その時にちーがくんは、問題分をろくに読まずに、図と選択肢だけを見て解答しておったな。
ちーがくん
ちーがくん
バレバレでしたね…
問題文が長すぎて、読む気にならなかったんです!
第一、問題文読まなくても何を答えればよい問題か分かりましたよ。粒径について考えればいいだけじゃないですか!
はかせ
はかせ
しかしちーがくんは、この問題を間違えておったな。どうして間違えたか、分かるかな?
ちーがくん
ちーがくん
はかせの解説では、粒径は流速と関係しているから、時間の経過による流速の変化に着目すればよいっていう話でしたね!
その知識がなかったのが大きなミスです。次回同じ問題が出た時には、間違えませんよ!
はかせ
はかせ
ちーがくんはどうやら間違えた理由に気がついていないようじゃな。
これでは、似たような問題が再び出題された時に、また同じ間違いをするじゃろう。
ちーがくん
ちーがくん
…え?

ちーがくんがこの問題を間違えた本当の理由

はかせ
はかせ
さっき、ちーがくんは「時間の経過による流速の変化に着目すればよいという知識がなかったのが大きなミスだった」と言っておったな。
ちーがくん
ちーがくん
はい!
はかせ
はかせ
それを解決するためのいちばん簡単な方法を教えよう。それは、問題文をしっかり読み、”作問者からの置き手紙”に気がつくことじゃ!
ちーがくん
ちーがくん
問題文を読むだけ、ですか?
はかせ
はかせ
そうじゃ。今回間違えた問題の問題文を読んでみてくれ。
ちーがくん
ちーがくん
あっ!問題文に着眼点が書いてあります!
はかせ
はかせ
そうなんじゃ。粒径と流速の関係に注目するというのは、知識として気がつくべきだったわけではない。作問者が着目すべき点を指示してくれておったんじゃ。
ちーがくん
ちーがくん
そうだったんですね…てっきり、知識で覚えておくものだと…。

“作問者からの置き手紙”の意味

ちーがくん
ちーがくん
ところで、”作問者からの置き手紙”ってどういう意味なんですか?なんかおしゃれな名前ですけど、わざわざ置き手紙じゃなくても…(笑)
はかせ
はかせ
これはわしが受験生だった頃に付けていた名前なんじゃ。
わしはこう考えておった。
作問者も、ほんとはみんなに問題に正解してほしい。しかし、あんまり分かりやすくしすぎたり、簡単にしすぎたりしてしまうとテストにならなくなってしまうじゃろう。だから、”置き手紙”という形で、さりげなくヒントを出している、ということじゃ!
ちーがくん
ちーがくん
なるほど!直接話すことはなくとも、置き手紙としてさりげなくメッセージを出しているってことですね!
はかせ
はかせ
あとはそれにわしら受験生が気がつけるかどうか、というだけの話なんじゃ。

問題文の分析

はかせ
はかせ
そういった視点で改めて問題文を分析してみよう。分析のポイントは、「この説明がなくても問題は成立するが、わざわざ問題文で言及されていること」じゃ!
ちーがくん
ちーがくん
なるほど!確かに、2文目以降は問題成立のために必要な部分ではありますが、1文目はなくても成立はする…!
はかせ
はかせ
それこそが、“作問者からの置き手紙”なんじゃ!
別にわざわざこの部分でそんな説明しなくとも、問題自体は成立する。
しかしここでわざわざ説明するということは、「粒径と流速の変化に着目して問題を解いてほしい」という作問者からの置き手紙なんじゃ!
ちーがくん
ちーがくん
今まで、作問者からの置き手紙をガン無視して問題解いてました..

他の科目への応用

はかせ
はかせ
この考え方は、地学だけではなく他の科目にも応用できる。例えば数学なんかは、この考え方で解くための糸口になりうるぞ。
ちーがくん
ちーがくん
例えばどんな感じですか?
はかせ
はかせ
共通テスト数学で、穴埋めで解答を求められた数値というのは、次以降の問題を解く誘導として、作問者が置き手紙を残している可能性が高いな。
2次の数学でも、問題文で与えられているにもかかわらず、使っていない条件があれば、それも作問者からの置き手紙じゃ!
ちーがくん
ちーがくん
なるほど!そういう視点で解くと、問題がすごく解きやすくなりますね!

まとめ-得点が伸び悩む全受験生へ-

はかせ
はかせ
今回は問題文を読む上で意識しておいて欲しいことを解説させてもらった。
これがわしが受験生だった頃、得点の伸び悩みを脱した考え方じゃ。
得点が伸び悩んでいるときは、どうしても新しい知識を入れることで解決しようとしがちじゃ。しかし、今回の例のように、知識が足りないから解けないのではなく、問題文に隠された”作問者からの置き手紙”に気がつけていないだけ、ということは十分に考えられる。たったこれだけの基本的なことで、伸び悩みを解決できることも多い。
ちーがくん
ちーがくん
分かりました!これからそれだけは意識して、問題文は飛ばしませんよ!
はかせ
はかせ
受験生ラストスパート、ファイトじゃ!!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

地学系大学生ブロガー/気象予報士
ちーがくん
地学教育を普及させるために文系コースから高3で理転した大学生です。大学では地球科学を専攻し、現在は気象系の研究室に所属しています。地学教育の空洞化を食い止めるために、当ブログを運営しています。このブログを通じて、地学教育の実態や、地学の魅力をお伝えしていきます!
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