地学ネタ

【理科の授業で使える】七夕を題材に宇宙の広大さを伝えよう！

ちーがくん 2023年7月7日

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ちーがくん

はかせ！七夕の物語では、織姫と彦星は結婚しているのに年に1度しか会えないんですよね。辛いですよね。

はかせ

確かに年に1度しか会えないのは辛いな。しかし織姫と彦星の距離も凄まじく遠く、結婚生活にも支障が出ているんではないかと心配なんじゃ。
今回は七夕を題材に、理科の授業などで使える宇宙の広大さを伝える方法について解説するぞ！

織姫と彦星が年に1度、天の川を渡って会うことが許されている日「七夕」

織姫と彦星の物語を読み解くと、宇宙の広大さを知ることができることをご存知ですか？

本記事を読めば、理科の授業などで使える宇宙の広大さを伝える方法を知ることができます。

今回はそんな七夕について、モルモットたちと一緒に学んでいきましょう！

Contents

夫婦の織姫と彦星の間には天の川がある
織姫と彦星は「超遠距離」結婚生活
光の速さで恋文を送っても…
まとめ

夫婦の織姫と彦星の間には天の川がある

はかせ

織姫と彦星というのはそれぞれ実在する星なんじゃよ。
織姫がこと座のベガ、彦星がわし座のアルタイルじゃな。夏の大三角（デネブ/ベガ/アルタイル）のうちの2つじゃな。

ちーがくん

最近これを知ってびっくりしましたよ！
七夕物語の織姫と彦星は単に空想上の話だと思っていたので…。

はかせ

この図を見てもらえば、もっと面白いぞ。
ちょうど織姫（こと座ベガ）と彦星（わし座アルタイル）の間に天の川がまたがっているように見えるじゃろう。

ちーがくん

ほんとだ！実際の空でも、織姫と彦星の間には天の川があるんだ！
七夕物語の中では、遊んで暮らすようになってしまった織姫と彦星の間に神様が怒って、天の川を作ったんですよね。

はかせ

そうじゃな。
真面目に働いたら、年に1度の七夕に天の川を渡って出会えるんじゃな。

織姫と彦星は「超遠距離」結婚生活

はかせ

わしがなにより心配しているのは、2人の距離じゃ。

ちーがくん

2人の距離ですか？そんなはかせが心配することないと思いますよ！
離れていても心はひとつだと思いますよ！

はかせ

それはそうなんじゃが、その距離がとてつもなく遠いんじゃ。

はかせ

織姫（こと座ベガ）と彦星（わし座アルタイル）の距離はなんと16光年なんじゃ。
距離にすると150兆kmなんじゃよ。

ちーがくん

16光年!?150兆km!?
さっき画像を見てた時は、そんなに離れているとは知りませんでしたよ！

はかせ

わしらの考える遠距離恋愛、遠距離結婚生活なんてかわいいもんじゃ。
織姫と彦星は150兆kmの「超遠距離」結婚生活をしているんじゃからな。

光の速さで恋文を送っても…

ちーがくん

これだけ離れているとどんな懸念点がありそうですかね？

はかせ

なにより連絡手段じゃろう。
恋文をどのようにしてやりとりしているのかはすごく興味深いんじゃ。

はかせ

仮に超高速で、例えば光の速さで恋文を送ったとしよう。光の速さは1年に1光年（9.5兆km）じゃ。
この速度で相手に恋文を送ったとしてみよう。

ちーがくん

2人の間が16光年離れてて、光は1年に1光年進むっていうことは…
恋文が届いて相手が読むまでに16年!?
連絡手段のために16年も待っていられませんよ！

はかせ

16年も経ってしまったら、伝えたい内容も変わってきてしまうな。むしろ年に1度天の川を超えてしまった方が早く、確実に情報が伝えられるというわけなんじゃよ。
どうやってその距離を移動しているのか知らんが…

ちーがくん

やはり恋文はあてにならないということですね。
だからこそ年に1度会える日に向けて真面目に働くんでしょうね！

まとめ

はかせ

今回は、七夕を題材に宇宙の広大さを伝える方法を解説したぞ。ちなみに「【歩いていくと？新幹線やロケットでは？】地球から太陽までの距離を図解で解説！」でもやったように地球から太陽までの距離は1億5000万kmじゃから、織姫と彦星の距離150兆kmというのは凄まじく離れていることが分かるじゃろう。

ちーがくん

僕らの持っているスケールでは到底理解できないほどの大きさですね！普段何気なく聞き流していた七夕物語の見え方が変わってきて、2人を応援したくなってきました！
はかせ！今日はありがとうございました！

最後までお読みいただき、ありがとうございました！

地学系大学生ブロガー/気象予報士

ちーがくん

地学教育を普及させるために文系コースから高3で理転した大学生です。大学では地球科学を専攻し、現在は気象系の研究室に所属しています。地学教育の空洞化を食い止めるために、当ブログを運営しています。このブログを通じて、地学教育の実態や、地学の魅力をお伝えしていきます！