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ちーがくん
はかせ!この前ニュースですごく不思議な震度分布を見ました。
震源から近いほど揺れは大きくなるって勉強したのに、この前の震度分布は震源から遠い場所ほど揺れが大きくなっていました。
震源から近いほど揺れは大きくなるって勉強したのに、この前の震度分布は震源から遠い場所ほど揺れが大きくなっていました。
ちーがくん
これって一体どんな現象なのですか?
はかせ
確かにすごく不思議な現象じゃな。しかし地下の構造やその性質などを知れば、この現象がどのようにして起きているかが分かるぞ。
よし、今回は深発地震や異常震域について解説するぞ!
よし、今回は深発地震や異常震域について解説するぞ!
震源から遠いほど揺れが大きくなる「異常震域」
見慣れない震度分布に、誰もが初めは困惑するものです。
本記事を読めば、この異常震域や深発地震について図解で学ぶことができます。
今回はそんな異常震域の秘密について、モルモットたちと一緒に学んでいきましょう!
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地下の構造はこうなっている!
はかせ
異常震域について理解する上でまず知っておいてほしいのが「地下の構造」じゃ。
はかせ
地下には硬い層であるプレート(リソスフェア)の下に柔らかい層のアセノスフェアが存在するんじゃよ。
ちーがくん
はかせ
そうじゃな。この硬さの違う2つの層が異常震域には関係しているんじゃよ。
硬いプレート(リソスフェア)内では揺れが減衰しづらく、柔らかいアセノスフェア内では揺れが減衰しやすいんじゃよ。
硬いプレート(リソスフェア)内では揺れが減衰しづらく、柔らかいアセノスフェア内では揺れが減衰しやすいんじゃよ。
ちーがくん
なるほど!硬さによって揺れの減衰しやすさに違いがあるんですね!
深いところで地震が発生!
はかせ
異常震域になる時には、地震が非常に深いところで発生しているんじゃよ。
はかせ
このように、非常に深いところで発生する地震を深発地震と呼ぶんじゃ。
深さの定義は色々あるんじゃが、100kmより深いところで起きる地震を深発地震と呼ぶ場合が多いぞ。
深さの定義は色々あるんじゃが、100kmより深いところで起きる地震を深発地震と呼ぶ場合が多いぞ。
ちーがくん
内陸で起きる地震が深さ10kmとかですから、すごく深いところで起きている地震ですね!
はかせ
そうじゃな。ここで先ほどの揺れの減衰しやすさを思い出してくれ。
近くに揺れが伝わる時には柔らかいアセノスフェア内を通過するので揺れが減衰するんじゃ。
一方遠くに伝わる時には硬いプレート(アセノスフェア)内を通過するので揺れは減衰しづらいんじゃ。
近くに揺れが伝わる時には柔らかいアセノスフェア内を通過するので揺れが減衰するんじゃ。
一方遠くに伝わる時には硬いプレート(アセノスフェア)内を通過するので揺れは減衰しづらいんじゃ。
ちーがくん
なるほど!確かに地震波が通る場所がアセノスフェアなのかプレートなのかで、減衰のしやすさが違いますね!
しかも遠くに伝わる時の方が揺れが減衰しづらくて、揺れが大きくなってますね!
しかも遠くに伝わる時の方が揺れが減衰しづらくて、揺れが大きくなってますね!
深発地震が発生すると…
はかせ
このように深発地震が発生すると、震源から遠く離れた場所で揺れが大きくなる異常震域と呼ばれる現象が起きるんじゃ。
はかせ
ここで改めて、2022年11月14日の地震の震度分布をみてみよう。
ちーがくん
震源は三重県南東沖なのに、最大震度は福島県や茨城県にありますね!
はかせ
そうなんじゃよ。深さにも着目してくれ。
震源の深さは350kmと深いことが分かるじゃろう。
震源の深さは350kmと深いことが分かるじゃろう。
ちーがくん
深さ350km!
深発地震だったんですね!
深発地震だったんですね!
はかせ
そうじゃな。三重県南東沖の付近まで太平洋プレートが沈みこんでいるんじゃ。
今回の地震はこの海洋プレート内部で発生したんじゃ。
今回の地震はこの海洋プレート内部で発生したんじゃ。
はかせ
アセノスフェア内を進む地震波よりもプレート(リソスフェア)内を進む地震波の方が揺れが減衰しづらいため、遠く離れた場所で揺れが大きくなる異常震域になったんじゃ。
ちーがくん
なるほど!
深く沈みこんでいる太平洋プレート内で地震が起きたので、このような不思議な震度分布になったんですね!
深く沈みこんでいる太平洋プレート内で地震が起きたので、このような不思議な震度分布になったんですね!
まとめ
はかせ
今回は深発地震と異常震域について解説したぞ。
異常震域は異常という名前が付いていながら、現象自体は異常ではないんじゃ。
異常震域は異常という名前が付いていながら、現象自体は異常ではないんじゃ。
ちーがくん
不思議な震度分布になるのには、しっかりと理由があって驚きました!これから異常震域の地震が起きる度に今回学んだことを思い出そうと思います。
はかせ!今日はありがとうございました!
はかせ!今日はありがとうございました!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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