大地の疑問

【山ではご飯がおいしく炊けない!?】山では100℃以下で沸騰する理由

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ちーがくん
ちーがくん
はかせ!山ではご飯がおいしく炊けないという噂を耳にしたのですが、本当なのですか?
はかせ
はかせ
そうなんじゃ。山では水の沸点が100℃以下であることが関係しているんじゃよ。
ちーがくん
ちーがくん
水の沸点が100℃っていうのは常に成り立つことではないのですか!
どうして山では100℃以下で沸騰するんですか?山ではおいしいごはんを食べるためにも知っておきたいです!
はかせ
はかせ
よし、今回は山では100℃以下で沸騰する理由について解説するぞ!

山では沸点が100℃より低く、ご飯がおいしく炊けないということを耳にしたことはありませんか?

聞いたことはあるけど、どうしてそうなるのかは知らない!という人も多いのではないでしょうか?

本記事を読めば、その理由について図解で学ぶことができます。

今回は、山では100℃以下で沸騰する理由について、モルモットたちと一緒に学んでいきましょう!

山では100℃以下で沸騰する!

はかせ
はかせ
多くの人が知っているように、地上でお湯を沸かすと100℃で沸騰するな。
しかし山の上で同様にお湯を沸かすと、100℃以下で沸騰するんじゃ。
はかせ
はかせ
例えば3776mの富士山山頂でお湯を沸かすと、その沸点は87℃になるんじゃ。
ちーがくん
ちーがくん
沸点が87℃!?
これってつまり、水はこれ以上の高温にならずに水蒸気になってしまうっていうことですよね?
はかせ
はかせ
そうなんじゃ。これがご飯がおいしく炊けない理由と関係しているんじゃ。
ご飯を炊くときには、釜の中が高温になっている必要があるんじゃが、山の上では沸点が低くて早く水蒸気になってしまうため、高温にすることができないんじゃ。
ちーがくん
ちーがくん
なるほど!釜の中が十分高温にならないから、ご飯がおいしく炊けないんですね。

気圧の違いが関係している!

ちーがくん
ちーがくん
どうして山の上では沸点が低いのでしょうか?
はかせ
はかせ
それは、地上と山の上の気圧の違いが関係しているんじゃ。
ちーがくん
ちーがくん
気圧の違いですか?
はかせ
はかせ
そうじゃ。まずは気圧について解説するぞ。
気圧は難しく説明されがちじゃが、簡単に「その場所の上に乗っている空気の量」で覚えるんじゃ!
はかせ
はかせ
例えば地上よりも山の上の方が高度が高く、その場所の上に乗っている空気の量が少ないな。
だから山の上の方が気圧が低いんじゃ。
ちーがくん
ちーがくん
なるほど!そう考えると分かりやすいですね!
気圧を「その場所の上に乗っている空気の量」と考えると山の上の方が気圧は低いですね!

山の上では100℃以下で沸騰する理由

はかせ
はかせ
地上と山の違いが気圧にあるということが分かれば、もうあと一息じゃ!
はかせ
はかせ
水を熱すると、水分子が自由に動き始めるんじゃ。
この水分子が飛び出さないように押さえつけているのが気圧なんじゃよ。
ちーがくん
ちーがくん
運動している水分子が飛び出さないように、気圧が押さえつけていたのですね!
気圧にはそんな役割があったとは!
はかせ
はかせ
気圧が押さえつける強さよりも水分子が飛び出す強さの方が強くなる温度、すなわち沸騰する温度地上では100℃なんじゃ。
しかし、山の上では気圧が小さいということは?
ちーがくん
ちーがくん
あっ!気圧が小さい分、地上よりも低い温度で外に水分子が飛び出すんだ!
はかせ
はかせ
そういうことじゃ。標高が3776mでは、その温度が87℃であるというわけじゃ。
これこそまさに、山の上で沸点が下がるメカニズムなんじゃ!

まとめ

はかせ
はかせ
今回は、山の上では100℃以下で沸騰する理由について解説したぞ。
沸点が下がる理由には、気圧が関係していたんじゃ。
ちーがくん
ちーがくん
ご飯がおいしく炊けない理由に、まさか気圧が関係していたとは思いもよりませんでした。山の上で料理をする難しさも知ることができました。
はかせ!今日はありがとうございました!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

地学系大学生ブロガー/気象予報士
ちーがくん
地学教育を普及させるために文系コースから高3で理転した大学生です。大学では地球科学を専攻し、現在は気象系の研究室に所属しています。地学教育の空洞化を食い止めるために、当ブログを運営しています。このブログを通じて、地学教育の実態や、地学の魅力をお伝えしていきます!
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