地学教育 / Earth Science Education

【新教育課程で教科書1社のみ】地学教育存続の希望は啓林館に託された!

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ちーがくん
ちーがくん
はかせ!令和5年度から始まった新教育課程で、地学の教科書が1冊になったという噂を耳にしてしまったのですが、本当ですか?
はかせ
はかせ
そうなんじゃ。ついに地学教育の空洞化は来るところまで来てしまったという感じが否めんな。
今回は地学教科書が1冊になってしまった背景やその懸念点について解説するぞ。

高校での履修率が0.8%、共通テストでも1500人ほどの受験者しかいない「地学」

その地学に訪れている「地学教育消滅の危機」についてご存知ですか?

本記事を読めば、令和5年度の新教育課程から地学教科書が1冊になってしまった背景やその懸念点を図解で学べます。

今回は、そんな地学教育消滅の危機についてモルモットたちと一緒に学んでいきましょう!

令和4年度までの旧教育課程

はかせ
はかせ
改めて令和4年度までの旧教育課程の地学についてみてみよう。
地学では令和4年度まで、2つの教科書が採択されていたんじゃ。
ちーがくん
ちーがくん
啓林館と数研出版ですよね?地学唯一の参考書のセンサー地学との兼ね合いがいいのは啓林館ですが、受験する大学によっては数研出版の方が相性がいいという話も聞いたことがありました。
はかせ
はかせ
そうじゃな。他科目との比較からも分かるように、この教科書2冊というのは圧倒的な少なさなんじゃ。だからこそこの2冊というのは本当に貴重だったんじゃが…

令和5年度からの新教育課程では…

はかせ
はかせ
令和5年度からの新教育課程で新たに教科書を作成したのは啓林館のみで、数研出版は教科書検定に申請がなかったんじゃ。
ちーがくん
ちーがくん
そんな!
たとえ競合が1社しかなくとも採算が取れないということなのでしょうか…?
はかせ
はかせ
そういうことじゃろう。履修率が0.8%の科目じゃから、その需要はわしらが想像している以上にないんじゃろうな。
ちーがくん
ちーがくん
そんな…

教科書が1冊のみになることへの懸念点

ちーがくん
ちーがくん
教科書が1冊のみになると明らかにまずいと思うのですが、具体的にどんなことがありますかね?
はかせ
はかせ
その悪影響は計り知れないが、まずは3つの懸念点を挙げるぞ。
はかせ
はかせ
まずは指導教員の方の教えやすい教科書を選べないということがあるじゃろう。
指導教員の方が教科書を選ぶ際の選ぶポイントというのは複数あるが、そのひとつが教えやすさじゃ。
ちーがくん
ちーがくん
地味なように見えて大きいですよね。
教科書によって説明の仕方や導入など違いますが、教科書が1冊のみなるとその1冊を使わざるを得ないですからね。
はかせ
はかせ
そうじゃな。さらに教科書による記述の違いが学べないということがある。
これは地学に限らずどの科目でも言えることなのじゃが、教科書作成者によって表現の違いは存在するんじゃ。
ちーがくん
ちーがくん
なのに教科書が1つしかないと、あたかもそれが絶対的な正解であるかのようになってしまいますね!
はかせ
はかせ
まさしくそうなんじゃ。特にまだ謎に包まれた部分の多い地学においては、その影響を強く受けるんじゃよ。
ちーがくん
ちーがくん
地学の教科書を読んでいると分かりますが、まだまだ謎に包まれた部分も多いですからね。それが地学の魅力のひとつでもあるのですが…
はかせ
はかせ
最後に挙げたのが、啓林館1社の独占状態になってしまうということじゃ。
いくら営利目的ではない教科書とはいえ、言うまでもなく問題じゃろう。
ちーがくん
ちーがくん
価格の上昇はなくとも、競争がなくなるので品質が下がるなどの問題がありますよね。
はかせ
はかせ
これは今現時点で分かっているありがちな問題点にすぎない。まだまだ真の問題点というのは見えていないところも多いな。
そういった意味でも、地学の教科書が1冊になってしまったというのは大問題なんじゃよ。

まとめ

はかせ
はかせ
今回は、地学の教科書が1冊になってしまった背景と懸念点を解説した。地学の未来を考えるこのサイトとしても、わしらにできることを考えながらこれからも活動していくぞ。
ちーがくん
ちーがくん
想像以上に深刻な問題でしたが、僕たちにできることがあるはずですよね。地学教育を消滅させないためにも、僕らにできることを頑張りましょう!
はかせ!今日はありがとうございました!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

地学系大学院生ブロガー/気象予報士
ちーがくん
地学教育を普及させるために文系コースから高3で理転した大学院生です。大学では地球科学を専攻し、現在は気象系の研究室に所属しています。地学教育の空洞化を食い止めるために、当ブログを運営しています。このブログを通じて、地学教育の実態や、地学の魅力をお伝えしていきます!
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