センター試験から共通テストになってどんな風に変わったの…?
令和2年度のセンター試験を最後に、令和3年度からは共通テストへと変わりました。
本記事では、共通テストに変わったことによる変更点はどのような点なのかを解説します。
全体的な傾向の変化
まずは地学という科目に関わらず、センター試験から共通テストに変わったことによる全体の傾向について説明します。
共通テストに変わったことで、どの科目でも、日常的な出来事に密接した内容が多く扱われるようになりました。
また、厳しい制限時間の中で複数の資料を読み解く必要がある問題が多く出題され、これまで以上に思考力が問われるようになったといえます。
その結果、単なる知識で解ける問題は減ったと言っていいでしょう。
共通テスト地学の変化
平成30年度に行われた共通テストの試行調査を基に分析を行いました。
(実際の問題を見たい方はこちら:平成30年度試行調査問題 地学)
選択問題がなくなり全問必答に
初めに大きく変わった点としては、選択問題がなくなったという点です。
これは地学に限らず、その他の理科科目全般に言えることです。
選択問題がなくなったことにより、これまでできていたような「得意単元を取る」「苦手分野を避ける」といったことができなくなりました。
実習を意識した内容の増加
また、これまでより実習を意識した内容が多く出題されるようになりました。
試行調査では、第3問において、課題研究で地質調査をした際の研究記録に関する問題が出題されました。
この問題では、実習の際に必要となるクリノメーター(走向・傾斜を測定する装置)の読み取り方や、ルートマップから読み取る実際の露頭の見え方、仮説を検証するための検証方法などが出題されました。
これらの問題はより実習を意識したものになっていて、単なる知識の暗記だけではなく、思考力や応用力が問われているといえます。
その他の問題も、知識で勉強したものが直接的に答えになるという問題よりも、与えられた情報から考察し、それを応用する力が問われているように思えます。
設問形式の多様化
最後の大きな変化としては、設問形式の多様化が挙げられます。
試行問題では、これまでにはなかったような正しい文の組み合わせを選ぶ問題が出題されました。
また、これまでのセンター試験では問題が1問ごとに独立していましたが、試行問題では前問で導き出した答えを参考にして答えを出す問題が出題されました。
共通テストになっても変わらない点
マーク数はセンター試験と変わらない
共通テストに移行しても変わらずに継続される点としてまず挙げられるのは、マークする数です。
センター試験からの30マークは維持されます。
図やグラフが多く使われる傾向も変わらない
また、センター試験から引き続き、図やグラフが多用されている印象があります。
このような問題に対応するために、単なる文面だけの理解だけではなく、ビジュアル的な理解が求められるといえます。
また、グラフや分布図の問題については、頻出のものは理解した上で資料集などで確認して知っておく知識力に加え、見慣れないものが出題された場合にも対応できるような知識力や読解力が求められているといえるでしょう。
まとめ-共通テストになって変わる点・変わらない点-
まとめとして、これまで挙げた共通テストへの移行で変わる点と変わらない点についてまとめます。
これらの特徴を押さえて勉強すれば、平均点が低いと言われる地学でも、高得点を取ることは十分に可能です。
私はこのブログを通じて、皆さんの地学受験を全力でサポートしていきます!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!