地学教育 / Earth Science Education

【人生を懸けて】地学教育の普及活動をしようと決心した理由

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「本屋に地学の参考書がない!?」

「センター地学受験者数、全受験者58万人のうちたったの2000人!?」

災害大国・日本。
日本では、地震や豪雨、噴火などといった自然災害で、
毎年何人もの方々が亡くなられています。

そんな日本で表面化している「地学教育の空洞化」

  • 高校で地学基礎さえ学ぶことのできない、
  • その結果地学という学問の裾野が広がらず、研究が進まない…

これらの現実から、目を背けてはなりません。
今こそ、この現実と向き合う時なのではないでしょうか?

自己紹介をさせてください

初めまして!ちーがくんと申します。

「ちーがくん」という名前で地学教育の普及活動している大学生です。
大学では地球科学を専攻しています。

私の夢は、「自然災害で悲しむ人を1人でも多く減らす」
ということです。

私がこのような夢を持った経緯

私がこのような夢を持った経緯を少し紹介させてください。

私は幼い頃から岩石や地震、宇宙に興味を抱いていました。

地学基礎との出会い

高校で、数学が苦手であるという理由だけで文系コースにいた私は、
地学基礎の教科書を開いて衝撃を受けます。

「地震や火山、気象に宇宙!?
これぞまさしく、自分が勉強したかったことだ!!」

当時の私は、これまで興味を抱いていたこれらのものが
地学という名前で集約されることを知りませんでした。

身近にある疑問を解き明かし、
学んでいくことが出来る楽しさと、
まだまだ謎に包まれている壮大さ。
そんな地学にどんどん惹かれていきました。

地学コーナー、これだけ!?

そうして学習を進めていく中で、
地学の参考書を求めて書店に行く機会がありました。
そこでの私の反応はこうでした。

「物理コーナー、化学コーナー、生物コーナー…
地学コーナー、これだけ!?」

そこに置かれていた地学の参考書は

たった3種類

それも全て地学基礎の参考書でした。

これが初めて、地学教育の空洞化を
目の当たりにした出来事でした。

調べていくと、さらにショッキングな
地学教育の空洞化の現状を知りました。

  • 地学基礎すら履修できない高校が多くある
  • センター地学の受験者数は、全受験者58万人のうちたったの2000人
  • 地学で受験できる大学や、地学を専攻できる大学はごく少数である…

毎年災害に見舞われ、
多くの死者を出している国において、

ここまで地学教育が空洞化しているとは
思いませんでした。

九州北部豪雨の発生

私が地学教育の現状を知った約1ヶ月後、
九州北部豪雨が発生し、
死者・行方不明者42人という
甚大な被害をもたらしました。

この災害を受けて、
世間の関心が防災に注がれました。
しかしながら

「地学を学ぶことによって防災に繋げよう、
そのために地学教育の現状に目を向けよう」

といった風潮にはならず、
地学教育の現状は何一つ
変わりませんでした。

東日本大震災ほどの災害でも変わらなかった日本の地学教育

考えてみれば

東日本大震災や御嶽山噴火、豪雨や台風…

これほどの災害であっても、
地学教育の空洞化に
歯止めはききませんでした。

こういった災害が起こる度に、
世間の関心は防災に向かい、
マスメディアは新作防災グッズの特集を組んだり、
避難訓練を行ったりします。

しかしながら、
地学教育の重要性を訴える声は
ごくわずかであり、
かき消されてしまっているという現実です。

これほどの災害が起こっておきながら、
地学教育の空洞化の現状が変わらないのであれば、
地学は一生迫害されたままであるのではないかと
個人的には考えています。

これが自分の使命だ!

このような地学教育の現状を知った時、
私は思いました。

「地学教育を普及させること、これが自分の使命だ!」

正直、冷静に考えるとかなり痛いですね(笑)
当時はどのようにすればこの使命を果たせるのか
全く分かりませんでした。

それでも考えたことは、

「地学教育を普及させるには
自ら地学を深く学ばなければならない。
そのためには大学で地学を学ぼう!」

気がついたら担任にコース変更の理転届を出していました。

理転は、文系コースから理系コースに移ることを意味し、
追加で学ばなければならないことが多いことから、
あまりない選択肢です。

当時の友人や担任の先生は
「考え直したほうがいいのではないのか。」
とおっしゃってくださいました。
それも私のことを思っての助言だったと思います。

しかし、一度やると決めたらやめられない
私の頑固な性格が勝りました。

もちろん、苦手な数学を学ぶのは容易ではありませんでしたが、
それでも「地学のためならば!」と頑張ることができました。

どうして地学教育を普及させたいか

私が地学教育を普及させたい理由は、2つあります。

1つめは、地学という科目の魅力を
皆さんに知っていただきたいから
です。

皆さんは、

「地面を果てしなく掘っていったら中はどうなっているんだろう、どこまで掘れるんだろう」

「この石はどっから来たんだろう」

「どうして雨が降るんだろう」

「あの星はどうやって出来たんだろう」

といった疑問を抱いたことはありませんか?

その疑問、地学を学べば全て解消されます!!

身の回りにある疑問を解き明かし、
世界の広大さや神秘さを学ぶことが出来る楽しさ

皆さんと共有したいです。

こんなに素晴らしい科目を
学ぶ機会さえ保証されていないのは、
あってはならない事だと考えます。

2つめは、地学教育を普及させることが、
私の夢である「自然災害で悲しむ人を1人でも多く減らす」
ということに繋がると考えているから
です。

あなたがもし、

1人でいる時に自然災害に遭ったら…

頼りになる人が周りに誰もいなかったら…

テレビも防災無線も壊れ、スマホも使えなかったら…

誰かの指示を待っていては間に合わないような、咄嗟の判断を求められるような状況にあったら…

想定外の災害が発生し、これまでは安全だとされてきた場所まで避難はしたものの、それでも危険が迫っていたら…

自信を持って正しい判断を下すことが出来ますか?

私は、とっさに判断が必要な場面においては、
地学に関する知識の多さが、生存率を高めると考えます。

実際に、これまで繰り返されてきた自然災害では、
誰かの指示を待った結果逃げ遅れてしまったことで助からなかった命や、
その自然災害における特徴や過去の事例などといった
地学的な見地が不足していたことで助からなかった命があります。

地学教育を普及させることで、
より多くの人に地学的な見地を持っていただきたいです。

それを活かすことができれば、
災害時に周りからの指示がなくとも、
正しい判断を下して命を守ることができる可能性が
高まると考えます。

ここまで読んでいただいたあなたへ

地学を学ぼう!

地学教育は、激変するこれからの地球環境を生き抜くために絶対に必要なものです。

これまで

いくら避難訓練をしても、防災グッズを充実させても救いきれなかった命を救うために…

地学を学ぶことはその根本的な解決策になります。

それだけではなく、
地学を学ぶことで身の回りの素朴な疑問が解消されていき、
いつしか忘れていた勉強の楽しさを思い出せるはずです。

私自身大学生であり、まだまだ勉強中ではありますが、
必要な地学の知識やその魅力を、分かりやすくお伝えするために
ブログを執筆してまいります。

私はこのブログやその他の活動を通じて、
人生をかけて地学教育の普及に努めていきます。

そして必ず「自然災害で悲しむ人を1人でも多く減らす」という私の夢を叶えてみせます。

これからもよろしくお願いいたします。

地学系大学院生ブロガー/気象予報士
ちーがくん
地学教育を普及させるために文系コースから高3で理転した大学院生です。大学では地球科学を専攻し、現在は気象系の研究室に所属しています。地学教育の空洞化を食い止めるために、当ブログを運営しています。このブログを通じて、地学教育の実態や、地学の魅力をお伝えしていきます!
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