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【2023年は猛暑？冷夏？】エルニーニョ現象が4年ぶりに発生！

ちーがくん 2023年6月12日

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ちーがくん

はかせ！2023年の6月9日の気象庁の発表で「エルニーニョ現象が発生した」っていうニュースを目にしたんですけど、そのニュースの内容がところどころ分からなくて…

はかせ

確かに初めは気象庁の発表を理解するのが難しいな。しかし慣れれば必ずその意味が分かるはずじゃぞ。
よし、本記事では2023年のエルニーニョ現象について詳しく解説するぞ！

2023年6月9日に、気象庁は最新のエルニーニョ監視速報を発表、既にエルニーニョ現象が発生しているとの発表がありました。

気象庁はいったいどのようなことを基準にエルニーニョ現象を発表したのでしょうか？

本記事を読めば、2023年のエルニーニョ現象について図解で学ぶことができます。モルモットたちと一緒に学んでいきましょう！

はかせ

エルニーニョ現象と、その対となるラニーニャ現象について詳しく知りたい人は、まずこの記事を読んでみてくれ！

【日本への影響】エルニーニョ現象ラニーニャ現象とは？なぜ起こる？図解でわかりやすく解説！ニュースなどでもよく耳にする用語、「エルニーニョ現象」と「ラニーニャ現象」聞いたことはあるけど、さっぱりなんのこ...

Contents

2023年、エルニーニョ現象が発生！
何を基準にエルニーニョ現象を発表した？
2023年の夏はどうなる？
まとめ

2023年、エルニーニョ現象が発生！

はかせ

まずは以下に、気象庁が公開した「エルニーニョ/ラニーニャ現象の発生確率」を紹介するぞ。
表の中の赤の割合がエルニーニョ現象が発生する確率、黄色の割合が平常になる割合じゃ。

ちーがくん

えっ！2023年の4月から7月までエルニーニョ現象の発生確率が100%ですよ！
8月以降も90%の確率でエルニーニョ現象が発生するんですね。

はかせ

そうじゃな。エルニーニョ現象が発生するのは2018年の秋ぶりなので、4年ぶりということになるな。

ちーがくん

2022年の冬にはエルニーニョ現象と対になる現象であるラニーニャ現象だったので、傾向が一気に変わったんですね！

何を基準にエルニーニョ現象を発表した？

ちーがくん

ところで、先ほどの表の中の月の隣には、平均期間っていうのがありますよね？
これって何をどう平均しているんですか？

はかせ

これはな、エルニーニョ現象やラニーニャ現象の発表基準である「エルニーニョ監視海域（NINO.3）」の水温の5か月平均なんじゃ。

はかせ

この「エルニーニョ監視海域（NINO.3）」と呼ばれる海域の水温の5か月の水温の基準値との差の平均を基準に、エルニーニョ現象やラニーニャ現象の発生を発表しているんじゃよ。

ちーがくん

なるほど！「【図解でわかりやすく解説！】エルニーニョ現象ラニーニャ現象とは？」でもやりましたが、エルニーニョ現象が起きていると貿易風が弱まりペルー沖の水温が上昇、ラニーニャ現象が起きると貿易風が強まりペルー沖の水温が低下するので、この海域の水温を調べることでどんな現象が起きているのかが分かるんですね！

はかせ

そういうことじゃ。
エルニーニョ・ラニーニャ現象の仕組みを知れば納得いく部分じゃろう。

2023年の夏はどうなる？

ちーがくん

以前はかせから教わりましたが、エルニーニョ現象が起きると冷夏になりやすいんですよね？

ちーがくん

2023年はエルニーニョ現象ってことは、例年よりは涼しい夏になりそうじゃないですか？

はかせ

それがそうでもなさそうなんじゃ。
確かにエルニーニョ現象時には冷夏になりやすいし、2023年は過去最大規模のラニーニャ現象になるとの見通しもあるんじゃが…気象庁が発表した6月から8月までの天候の見通しは違ったんじゃよ。

ちーがくん

3か月の平均気温、平年並みか高い見込み!?
全然話が違うじゃないですか！

はかせ

そうじゃな。理由としては2022年まで発生していたラニーニャ現象がある。
先ほども紹介した通り、2022年はラニーニャ現象じゃった。この傾向が今年まで残るのではないかという予想なんじゃ。

ちーがくん

ラニーニャ現象が起きると猛暑になりやすいですから…その影響が残ると考えられるんですね。
暑いの嫌だ～！

はかせ

なにせこれほど短期間でラニーニャ現象からエルニーニョ現象に入れ替わるというのが過去に例のないことなんじゃ。
その場合にどういった天候になるのかということが知られていない部分が多いということじゃ。

ちーがくん

過去にまだ起きたことがないのであれば、なおさらですね。
一体今年がどんな天候になるのか、すごく気になりますね！

まとめ

はかせ

今回は、2023年のエルニーニョ現象について解説したぞ。
エルニーニョ現象だから冷夏というほど単純ではない年であるということが分かってもらえたと思う。

ちーがくん

2022年までラニーニャ現象だったのが、ラニーニャ現象のすぐ後にエルニーニョ現象が起きているのが珍しいんですよね！今年の気候がどうなるのか、気象庁の方の見通しは当たるのか、注目ですね！
はかせ！今日はありがとうございました！

最後までお読みいただき、ありがとうございました！

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地学系大学生ブロガー/気象予報士

ちーがくん

地学教育を普及させるために文系コースから高3で理転した大学生です。大学では地球科学を専攻し、現在は気象系の研究室に所属しています。地学教育の空洞化を食い止めるために、当ブログを運営しています。このブログを通じて、地学教育の実態や、地学の魅力をお伝えしていきます！