地球の外観

【掘削できない!】地球内部はどのように調べる?【モルモットでも分かる】

地面は12km程度しか掘れないって聞いたけど、地球の内部構造はどうやって調べてるんだろう?
掘れないんだったら調べる方法がもうないんじゃないかなぁ…

以下の記事で、地面掘削の最高記録は12.262kmであるとお話しました。

【世界記録はたったの...】地面はどこまで掘れる? 皆さんは、アニメなどでドリルがついた機械がいともたやすく地球を貫通するシーンを目にしたことはありませんか? 現実で...

じゃあどうやって地球内部を調べてるの…?と感じた人も多いのではないでしょうか?

今回は、地球内部の調べ方について学びましょう!

本記事では、地球内部をどのように調べるかということについて、モルモットでも分かるように解説します!

地球内部を調べる方法で代表的なもの4つ

地球内部を調べる方法として代表的なものには、「地球の重力」「地震波」「地下の熱」「地磁気」の4つがあります。

1つずつ解説していきます!

地球の重力で調べる場合

地球の重力を調べることにより、地下にある物質の密度を推定することができます。

ある地域の地下にある物質の密度が大きければ大きいほど、その地域の重力は大きくなります。

実際にこの方法は地下構造を推定するだけでなく、地下にある石油などの分布を調べる際にも用いられています。

地下を調べるために重力を計測するんだ!

地震波で調べる場合

その地域を構成する物質の密度によって、地震波の伝わる速度は異なります。

地震波の伝わる速さには、

  • 物質の密度が大きいと地震波が伝わるのが速い
  • 物質の密度が小さいと地震波が伝わるのが遅い

といった性質があり、この速度の違いを用いて、地下内部の構造を調べます。

地震が起こらない地域ではこの観測方法は難しいのかな?

確かに地震が起こる地域は限られますが、わずかな地震波も含めればその地震波は世界のどこでも観測できるため、地域に関わりなくこの方法を用いることができます。

地下の熱で調べる場合

地下から放出されている熱を調べることは、地球内部構造を推定する手段となります。

火山の噴火や温泉が存在することで、地球内部が高温の物質でできていることは想像がつくでしょう。

更にはこれまで高温ではないと考えられてきた海洋底下も、地下の熱の調査により、高温の物質が広がっていることが分かってきました。

確かに、地下の熱を調べると地下構造が推定できるね!

地磁気で調べる場合

地磁気を調べることにより、深さ2900kmー5100kmというものすごい深さで起こっていることを知ることができます。

深さ2900kmー5100kmには、外核という金属の液体が存在します。

液体である外核が流動することにより、地上で地磁気が観測されると考えられています。

地磁気の強さやその向きを調べることで、外核の運動の状態を知ることができるのです。

地磁気を調べるだけでものすごく地下深くのことも分かるんだね!

まとめ

本記事の内容をまとめます。

掘削できなくとも地球内部構造を調べられる理由がよく分かったね!
大学生ブロガー
ちーがくん
地学教育を普及させるために文系コースから高3で理転した大学生です。大学では地球科学を専攻しています。地学教育の空洞化を食い止めるために、当ブログを運営しています。このブログを通じて、地学教育の実態や、地学の魅力をお伝えしていきます。
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