ちーがくん
はかせ!共通テスト地学基礎2022を受験してきたんですけど、思うように解けなくて…
問題の解説をしていただけませんか?
本記事では、共通テスト地学基礎2022の全問解説をしています。
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共通テスト地学基礎2022 第1問 問1
解答はこちら!
解答:④
はかせ
これは、断層の種類と力のはたらき方の理解を問う問題じゃな。
ちーがくん
正断層・逆断層がどんなものか、どのように力がかかっているものなのかといった理解が必要ですね!
はかせ
断層に関して復習しよう。
正断層と逆断層について知るために欠かせないのが、上盤と下盤じゃ。
それぞれどんなものか、覚えているかな?
はかせ
断層面に対して上にある側を上盤、下にある側を下盤と呼ぶんじゃ。
ちーがくん
そうでした!「断層面に対して」というのがポイントでしたね!
はかせ
そうじゃな。それを踏まえた上で、正断層と逆断層をおさらいじゃ。
はかせ
正断層とは上盤が下がっている断層、逆断層とは上盤が上がっている断層で、それぞれこのような形をしている。
ちーがくん
問題の図は、上盤が上がっているので、逆断層であることが分かりますね!
はかせ
力の加わり方は、このアニメーションのイメージが頭にあれば、迷うことはないじゃろう。
ちーがくん
正断層では引っ張る方向に、逆断層では圧縮する方向に力が加わっていますね!
この問題の断層は逆断層で、圧縮する方向に力が加わっているので、答えは④です!
はかせ
断層の名前と力の加わり方が分かっていれば、即答できる問題じゃな。
共通テスト地学基礎2022 第1問 問2
解答はこちら!
解答:③
ちーがくん
地殻やマントル、リソスフェアやアセノスフェアといった用語の定義について、理解している必要がありますね!
はかせ
これらの違いについては、この画像にまとめてあるぞ。
はかせ
この画像からも分かるように、流動しやすさの違いで分けた区分がリソスフェアとアセノスフェア、物質の違いで分けた区分が地殻と上部マントルなんじゃ。
ちーがくん
なるほど!これさえ覚えておけば解けますね!
…あれ、リソスフェアとアセノスフェアって、どっちが上でしたっけ?
はかせ
リソスフェアに着目するんじゃ。先ほどの図の一部を拡大する。
はかせ
リソスフェアと言われると、なかなか聞き馴染みのない言葉じゃが、これはプレートのことなんじゃ!
ちーがくん
プレートって、
地震や火山の単元でも出てくるやつですよね!
地震が起きた時にもよく耳にしますね!
はかせ
そうなんじゃ。このプレートというのは、地殻+マントル最上部のことで、やわらかいアセノスフェアの上を移動しているんじゃ。
ちーがくん
なるほど!
リソスフェア=プレートで、アセノスフェアの上を流動している、プレートは地殻+マントル最上部のこと、と覚えれば混乱しませんね!
ちーがくん
流動しやすさによる区分で分類されているリソスフェアとアセノスフェア。
上部側にあるのがリソスフェアなので、答えは③です!
はかせ
おみごとじゃ。流動しやすさ、物質の違いによる区分は、とても頻出の内容じゃ。
しっかり復習して、即答できるようにしておこう。
共通テスト地学基礎2022 第1問 問3
解答はこちら!
解答:①
ちーがくん
この問題、頭の中で解こうとするあまり、何が何だか分からなくなってしまって…
はかせ
地層問題を頭の中だけで解こうとしておったのか?
なにがなんでもそれは無謀じゃ!
はかせ
それは緊張してない状態だからできていただけじゃ!本番は緊張するし、早く解かなきゃっていう重圧でいつものように頭は働かんのじゃ!
ちーがくん
確かに、本番は緊張でペンを持ってる手が震えてました…
はかせ
「本番は緊張する」ということを踏まえた上で、こんな感じの地層の問題は練習の時から手を動かして、ひと段階ずつ復元していくことが大切なんじゃ!
ちーがくん
けどはかせ、本番は丁寧に作業している時間はないと思います!
はかせ
綺麗に描かなくても、ラフなスケッチで大丈夫じゃ。
ではちーがくん。このような問題の鉄則はなにかな?
ちーがくん
「切っているものは切られているものよりも新しい」ですよね?
はかせ
そうじゃ。例えば、あとからできた断層は、その前まで堆積していた地層すべてをずらすことからもよく分かるじゃろう。
ではちーがくん。この図で何にも切られていないもの、すなわち最後にできたと思われるものはどれかな?
ちーがくん
断層Dですね。断層Dが花こう岩や地層、不整合など全てを切っているので、断層Dが一番新しいと思います。
はかせ
そうじゃな。では、断層Dができる前の段階は、こんな感じになってるんじゃないかな?
ちーがくん
そうですね!あ、自分はこの作業を頭の中でやろうとしたから頭の中がごちゃごちゃになっちゃったんだ…!
はかせ
そうじゃ。このくらいざっくりとでいいから、面倒くさがらずに描く癖をつけておこう。
あとは、こんな感じの地層問題はこの作業の繰り返しじゃ。切っているものを探して、その前の状態をスケッチする。問題が解ける段階まで繰り返すんじゃ!
ちーがくん
分かりました!次に切っているものは地層Cですね。となると、地層Cが堆積する前の段階は、こんな感じですかね?
はかせ
そうじゃな。
ここで、今回の問題を見てみよう。問題文には、「地層Bが堆積してから地層Cの堆積が始まるまでの間に起こったできごと」とある。
さっきちーがくんが書いたスケッチの段階で、地層Cの堆積前の段階まで戻ったのだから、これでもう問題が解けそうじゃな。
ちーがくん
あっ、①の選択肢「地層Bが断層Dの活動によってずれた」がさっそくおかしいですね!断層Dが活動したのは地層Cが堆積した後なので、これが答えですね!
はかせ
でかした!誤っているものを選ぶ問題なので、これが答えじゃ!
断層D以外の、他の選択肢に書かれているものは、全て地層Cによって切られておるな!だから、地層Cの堆積が始まる前に出来たものだと判断できる。
はかせ
今回は条件が分かりやすかったかもしれないが、条件が複雑になることも想定して、しっかりスケッチをする癖をしっかりつけておくようにな!
共通テスト地学基礎2022 第1問 問4
解答はこちら!
解答:③
はかせ
この問題は、各相対年代に代表的な化石を覚えているかを問う問題だったな。
ちーがくん
地層B、地層Cから産出する可能性のある化石を答えるんですよね!
問題文から、地層Bは古生代後期の地層であることが分かってます。
はかせ
選択肢の中で古生代後期のものはフウインボクしかないな。
はかせ
ロボク・リンボク・フウインボクなどの巨大シダ植物は古生代後期の石炭紀に繁茂した。
これらの遺骸が、現在の石炭のもとになっていることとも関連して覚えておこう!
問題文から、地層Cにはカヘイ石(ヌンムリテス)が含まれるとあるな。これは、新生代古第三紀の化石なんじゃ。
ちーがくん
ということは、地層Cに含まれる可能性があるのは、新生代の化石ですね!
はかせ
そうじゃ。メタセコイアが新生代新第三紀の代表的な裸子植物であることを覚えていれば、すぐに答えられるな。
メタセコイアは生きた化石とも呼ばれ、上の写真のように現存しているんじゃよ。
ちーがくん
新生代新第三期から現存してるなんて、すごいですね!
はかせ
もし仮にそれを知らなくても、他の選択肢であるクックソニアが、古生代シルル紀の最後の陸上植物であることを覚えていれば、正答できる問題じゃ。
ちーがくん
知らない知識があっても、消去法で答えが出せるようになってくると、点数が安定してきますね!
今回は地層Bからフウインボク、地層Cからメタセコイアが産出する可能性があるので、答えは③です!
はかせ
化石問題が苦手な人は、図説を使って視覚的に覚えよう。
同時代の化石とまとめて視覚的に覚えられれば、化石問題が一気に得意になるぞ。
リンク
共通テスト地学基礎2022 第1問 問5
解答はこちら!
解答:①
はかせ
この問題は、有色鉱物の色が濃い理由を理解しているかを問う問題じゃな。
有色鉱物の色が濃い理由はずばり、鉄やマグネシウムなど含むからなんじゃ。
ちーがくん
有色鉱物は鉄やマグネシウムなど含むから色が濃くて、無色鉱物はそれらをあまり含まないから色が薄いんですね!
はかせ
これで[ ア ]には有色鉱物が入ることが分かるな。
ちーがくん
[ イ ]については、マントル上部を構成する岩石が何かを知る必要がありますね。
はかせ
マントル上部は、かんらん岩でできているんじゃ。
かんらん岩は主に、かんらん石と輝石という有色鉱物からなる。
ちーがくん
先ほどの有色鉱物の一覧にありましたね!
かんらん石が有色鉱物であることが分かれば、かんらん岩が有色鉱物からなることも想像がつきそうです!
答えはどちらも有色鉱物で、①ですね!
共通テスト地学基礎2022 第1問 問6
解答はこちら!
解答:①
はかせ
この問題は、火成岩に関する表が頭に入っているかを問う問題じゃな。
火成岩のまとめ表を復習しよう。
ちーがくん
この表から、花こう岩は深成岩で等粒状組織を示し、流紋岩は火山岩で斑状組織を示すことが分かりますね!
はかせ
そうじゃな。それぞれの岩石の組成については、この代表的な表を覚えておこう。
ちーがくん
この表から、花こう岩も流紋岩も石英を含むことが分かりますね!一方、かんらん石は含まれません。
ということは2つの岩石に共通する特徴bは、石英を含むことであると分かります!答えは①です!
はかせ
今回示した2つの表はとてもよく出題されるので、何も見ずに再現できるくらいまでしっかり頭に入れるんじゃ!
共通テスト地学基礎2022 第2問 問1
解答はこちら!
解答:④
はかせ
この問題は、日本周辺の気団について問う問題じゃ。
これは1秒で解かなくちゃいけない問題じゃぞ。
ちーがくん
1秒ですか!?
日本周辺には4つも気団がありますよ?
はかせ
確かに、日本周辺には4つの気団があるが、これらが湿っているかどうかというのは覚えるまでもなく、名前を見ればすぐに分かるんじゃ!
はかせ
太平洋気団の「太平洋」、オホーツク海気団の「オホーツク」はどちらも海を表しているな。
はかせ
この名前からも分かるように、どちらも海上の気団であるため湿潤なんじゃ。
ちーがくん
なるほど!だから1秒で解かなくてはいけないんですね!
ということはこの問題はどちらも「湿った」である④が正解なのですね!
はかせ
名前から判断するテクニックは、日本周辺のその他の気団でも使うことができるぞ。
シベリアはシベリア大陸、揚子江は中国にある川のことで、どちらも陸を表している。
はかせ
ここから、 乾いた気団であると判断できるんじゃ。
まとめると、こんな感じじゃな。
共通テスト地学基礎2022 第2問 問2
共通テスト地学基礎2022 第2問 問3
解答はこちら!
解答:③
はかせ
この問題は、津波の所要時間を資料から読み取って計算する問題じゃ。
知識は一切必要なく、問題文に書いてある内容を落ち着いて読み取れば、正答できる問題じゃぞ。
ちーがくん
にしても文章長いですね…。
本番で緊張して焦っている時や時間のない時に手こずる、厄介な問題ですね!
はかせ
まずはX-B間の所要時間を求める。図2をみると、X-B間は水深2000mを100km進む。
はかせ
図3で照らし合わせてみると、10分ほど時間がかかることが分かる。
ちーがくん
同様にB-A間の所要時間を求められますね!B-A間は水深150mを50km進みます。
ちーがくん
図3で照らし合わせてみると、20分ほど時間がかかることが分かりますね!
はかせ
共通テストでは、このような長文から必要な情報を読み取って答える問題が増えたな。
落ち着いてしっかり得点していこう。
共通テスト地学基礎2022 第3問 問1
解答はこちら!
解答:②
はかせ
この問題は、太陽の主成分とその起源についての問題じゃな。
太陽の大気は主に水素とヘリウムからなる。水素は太陽大気の約92.5%を占めているんじゃぞ。
ちーがくん
太陽大気の主成分は水素なのですね!
ところでこの水素って、起源はなんなのですか?
はかせ
実はな、宇宙空間に存在する水素は全て「ビッグバン」と呼ばれる宇宙の始まりの大爆発によって生み出されたんじゃよ。
ちーがくん
宇宙に存在する水素は全てビッグバンでできたのですか!
はかせ
そうなんじゃ。
問題の選択肢にある太陽の核融合反応は、恒星内で水素がヘリウムに変化するものなので、水素は作られない反応じゃぞ。
ちーがくん
太陽の主成分が水素、その起源はビッグバンなので、②が正解ですね!
なんとなくでしか理解していないと、間違って核融合反応を選んでしまいそうです。復習しておきます!
共通テスト地学基礎2022 第3問 問2
解答はこちら!
解答:④
はかせ
そうじゃな、知識があればそのまま解けるじゃろうが、具体的な黒点のサイズ感や、太陽の公転周期を知らなくても解けるような問題じゃな。
まず、太陽の直径は地球の直径の何倍くらいか、覚えているかな?
はかせ
109倍と言われておる。ざっくり100倍というのは、知識として覚えておこう。
ちーがくん
6月6日の真正面から見た黒点の大きさを参考にする限り、黒点は太陽のおよそ8°くらいを占めてますね。これを計算に使いそうなことは分かるんですが…
はかせ
そうじゃな、数学に苦手意識を持つちーがくんからしたら、すごく混乱するじゃろう。こういう時はまず、やみくもに立式するのではなく、直感的に納得できる数字から考えてみよう。
はかせ
では、もし仮に黒点が太陽と同じ大きさだったら、黒点の大きさは地球の直径の何倍になるか分かるかな?
ちーがくん
さっき太陽の直径は地球の直径の約100倍、という話をしましたよね。円周の長さは直径×円周率(3.14)で求まるので、314倍くらいですか?
はかせ
そうじゃな。それは式で表すと、このように表せるんじゃないか?
ちーがくん
一周360°分のうち、360°を黒点が占めているってイメージですね!
なるほど、確かにそうですね!
はかせ
同じように、もし仮に黒点が太陽の90°分を占めていたとしたら、どんな式になるかな?
ちーがくん
360°のうちの90°分ってことは、式はこんな感じですかね?
はかせ
そうじゃな、ということは、太陽一周に対して黒点の占める割合というのは、分子に対応しているということが理解できるじゃろう。
ちーがくん
ほんとだ!ということは、今回の問題ではこういう風に計算できますね!
はかせ
その通りじゃ!数学に苦手意識のある人は特に、いきなり立式するんじゃなくて、極端な例でもいいから、まずは納得のいく数から考えていくと混乱せずに済むぞ!
はかせ
というわけで、黒点の大きさは地球の大きさよりも大きいといえるので、答えは③と④に絞られる。
今回の計算では、選択肢にあるように「黒点の大きさは地球の直径の約5倍」という値にはならなかったが、この問題で出題者が問いたいのは具体的な大きさの違いよりも「ざっくり黒点と地球のスケール感が分かっているか」ということじゃ。
本番では正確な値は不要で、「地球よりも黒点の方がどうやら大きそうだ」ということさえ分かれば①と②は消してしまって大丈夫じゃ。
はかせ
これは頻出問題じゃな。数学に苦手意識があるちーがくんには、比で計算するのをおすすめする。
まず、この問題において、6月4日から7日までの3日間で、何度くらい移動しているかな?
はかせ
そうじゃな。3日で40°移動しているんじゃ。自転周期は360°一周回転するまでの時間だから、360°移動するには何日かかるかは、比で計算すると分かりやすいとは思わんかね?
はかせ
比で計算することのいいことは、直感的に分かりやすいことじゃ。分数でやってもいいが、知らぬ間に分母と分子が逆になってても、その間違いに気が付きづらいじゃろう。
ちーがくん
そういうミスよくやっちゃうので、これからは比で解こうと思います!
はかせ
というわけで自転周期は約27日となり、答えは④に確定する。
共通テスト地学基礎2022 第3問 問3
解答はこちら!
解答:①
はかせ
この問題は、太陽系の天体に関する知識問題じゃ。
ひとつずつ選択肢をみていくぞ。
ちーがくん
誤っているものを選ぶというのも、見落としがちですね。
はかせ
①はさっそくこれが誤りなんじゃ。金星に関する出題ポイントを見てくれ。
はかせ
金星の大気は二酸化炭素からなり、その大気圧は地球の90倍なんじゃよ!
ちーがくん
大気圧は金星のほうが地球より大きいので、①が答えですね!
これを覚えていた人からすると、かなり楽に解けた問題ですね!
はかせ
その他の選択肢は全て正しい。
②火星と木星軌道の間には、小惑星帯が存在するな。
はかせ
③土星と天王星はどちらも気体が中心の木星型惑星じゃから、地球型惑星よりも体積や質量は大きいと判断して大丈夫じゃ。
はかせ
④海王星の外側に太陽系外縁天体が存在するのも正しいな。
はかせ
今後問われる可能性があるから、しっかり覚えておこう!
共通テスト地学基礎2022 第4問 問1
解答はこちら!
解答:④
はかせ
この問題は、地震や火山噴火の予測に関する問題じゃな。
ちーがくん
地震や火山噴火の予測って、そんなに深く勉強した覚えないんですが…?
はかせ
本当に基礎的なことしか問われていないから大丈夫じゃ。
近年は地震や火山噴火といった自然災害への注目度が高まっているので、ニュースなどで耳にしたことがある人も多いと思うぞ。
①は誤りじゃ。活断層とは、過去数十年間に活動して、今後も活動する恐れがあるものじゃ。
はかせ
②も誤りじゃ。これは、緊急地震速報の発令の仕組みを考えれば分かるじゃろう。
ちーがくん
P波を観測してから発表するものなので、地震の発生直前というのは誤りですね!
はかせ
③も誤りで、マグマの噴火前にはマグマの移動による火山性地震が起きるんじゃよ。
ちーがくん
僕は富士山噴火予測に関するニュースで、聞いたことがありました!
火山性地震も噴火の予測に用いられているんですね!
はかせ
④が正しい選択肢じゃ。地下のマグマの動きにより、山体の膨張などが起こる。
このような地殻変動の情報は、火山の噴火予測に用いられているな。
ちーがくん
詳しく知らなくても、これはいかにも正しそうな選択肢だなって感じました!答えは④です!
はかせ
今回の問題では「ない」と言い切っている選択肢が2つもあるな。
はかせ
このような選択肢は、よっぽど言いきれる内容でないと、正しい選択肢にはなりにくい。
ちーがくん
例外が起きた時点で、その選択肢は誤りになってしまいますからね!
例外が起きないと言いきれるものでないといけませんね。
共通テスト地学基礎2022 第4問 問2
解答はこちら!
解答:①
はかせ
この問題は、ハザードマップがどのようなものかを問う問題じゃ。
ちーがくん
ハザードマップにも、近年注目が集まってますからね!
はかせ
ハザードマップを作成する上では、地質調査的なものだけでなく、過去の災害履歴や避難所の位置などの情報が必要になる。
はかせ
作成上よっぽど必要のない情報が書かれていない限り、方法として適しているとしか言いようがないので、①が答えになる。
共通テスト地学基礎2022 第4問 問3
解答はこちら!
解答:①
はかせ
この問題は、近年の環境問題や気象災害に関連した問題じゃな。
これも、基礎的な知識で正答できる問題じゃ。
ちーがくん
これも誤っているものを答える問題ですね。
気を抜くとすぐ読み落とすので、注意して読んでます。
はかせ
選択肢をひとつずつ見ていくぞ。
①がさっそく誤りで、これが答えじゃ。
下線部以外は、オゾン層の破壊について説明したものじゃな。1930年頃に発明された人工的な気体、フロンガスによるオゾン層が破壊が問題になっている。
はかせ
オゾン層が破壊されることによって、地表面に到達する紫外線量が増加して、地上の生物に悪影響を及ぼすんじゃ。
ちーがくん
やはり人工的な気体は、環境には合わないんですね…。ここで問題になっているのはオゾン層が破壊されることなので、オゾンが増加するという①は誤りで、これが答えですね!
はかせ
②は人間活動による酸性雨、③は積乱雲による集中豪雨、④は春季に顕著になる黄砂について説明したもので、いずれも正しい内容じゃな。
ちーがくん
②-④の選択肢の内容に自信がなくても、①が分かりやすく間違っていたので正答しやすかったですね!
2022年共通テスト地学基礎を振り返って
ちーがくん
ふーっ、単なる知識問題だけじゃなくて、図から読みとる問題や災害予知のようなタイムリーな問題も多く出題されていましたね!
はかせ
そうじゃな。しかし、図表問題などを含めて、落ち着いて確実に解くことができれば、ちーがくんも満点を目指せるぞ。
今回の過去問解説に用いた図解は、以下のダウンロードページからダウンロード可能じゃ。ぜひ学習に役立ててくれ。
【過去問解説講座】共通テスト地学基礎2022 ダウンロードページ第1問 問1
上盤と下盤
ダウンロードはこちら!
正断層と逆断層
正断層と逆断層の力の加...
ちーがくん
今日教えていただいたことは復習して、次こそ満点取ります!
はかせ!今日はありがとうございました!
今回解きなおした内容を7分でもう一回復習!
はかせ
今回解きなおした内容を確実に身につけるために【スキマ復習編】を活用するんじゃ!
ちーがくん
ちょっとしたスキマ時間にスマホ1つで過去問を解きなおそう!
解法が瞬間的に出てくるまで、何度も繰り返すとすごく力になるよ!
▼スキマ解説編はこちら!▼
解説してほしい問題はDMやお問い合わせまで!
ちーがくん
この記事を読んでくれたみんなも、分からない問題があったら、
TwitterのDMや
お問い合わせから教えてね!僕が代わりにはかせに質問しておくから!
はかせ
わしはみんなの地学の勉強を全力でサポートするぞ!
他に地学基礎を受験する友人がいたら、ぜひここで学んだやり方を共有してくれ!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
共通テスト地学基礎2022 解答一覧