大地の疑問

【どんな特徴がある？】火山ができる場所3選を図解で解説！

ちーがくん 2023年6月10日 / 2023年6月22日

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ちーがくん

はかせ！日本には111個も存在する活火山ですが、火山は具体的にどのようなところにできるんですか？

はかせ

火山はどこにでもできるというわけではなく、火山ができる場所は3か所ほどに絞られているんじゃ。
よし、今回は火山ができるところ3選について解説するぞ！

日本だけでなく世界の様々なところに分布している火山

火山ができる場所は3か所に絞られるということをご存知ですか？

本記事を読めば、火山ができる場所の特徴とそのでき方について図解で学ぶことができます。

今回は火山のできるところ3選について、モルモットたちと一緒に学んでいきましょう！

Contents

①プレート収束境界（海溝）
②プレート発散境界（海嶺）
③ホットスポット
まとめ

①プレート収束境界（海溝）

はかせ

火山ができるところの1つ目は、プレート収束境界・海溝じゃ。
海溝とは、プレートが沈みこんでいく境界にできる大規模な谷地形のことじゃ。

ちーがくん

｢【仕組みをわかりやすく解説！】地震はなぜ起きる？｣でも教わりましたが、日本周辺にはこのようなプレート境界が多いですよね！

はかせ

そうじゃな。日本にある火山はこのようなプレート収束境界にできる火山が多いな。
海洋プレートが沈み込むと、その海洋プレートから水が供給される。水にはマントルが溶ける温度（融点）を下げるはたらきがあるので、マグマが発生するんじゃよ。

ちーがくん

マグマが発生したらあとは｢【家でできる理科実験】火山噴火は”コーラ”で再現できる！｣の実験でやった通りですね！
圧力が上昇していたマグマだまりの圧力が急激に低下することで、マグマのガス成分が発泡、噴火するんですよね。

はかせ

そうじゃな。
プレート収束境界ではこのようにして火山ができるんじゃよ。

②プレート発散境界（海嶺）

はかせ

火山ができるところの2つ目は、プレート発散境界・海嶺じゃ。
海嶺とは、新たにプレートが生まれる境界にできる山脈状の地形のことじゃな。

ちーがくん

プレート発散境界は、プレート同士が離れて新たな海底ができているところですよね！

はかせ

そうじゃな。
このプレート運動により海洋プレート間にすき間ができると、そのすき間を埋めるようにマグマが上昇してくるんじゃよ。

ちーがくん

そういうことなんですね！
海嶺ではこういう風に火山ができているんだ！

③ホットスポット

はかせ

火山ができるところの3つ目は、ホットスポットじゃ。

ちーがくん

ホットスポット!?
なんですかそれ？これまでの2つは聞いたことありましたけど、これは聞いたことないですよ！

はかせ

これは火山分野特有の用語じゃからな。
ホットスポットとは、プレートの動きとは関係なくマグマが上昇してくるところのことを指すんじゃよ。

ちーがくん

プレートの動きとは関係なくマグマが上昇してくる!?
そんなことがあるんですね！

はかせ

そうじゃ。このホットスポットと呼ばれるマグマが上昇してくるところでは、マグマがプレート上に火山を形成しているんじゃよ。
ホットスポットの位置が変わらないんじゃが、海洋プレートは少しずつ移動しているな。すると、どうなるか分かるかね？

ちーがくん

海洋プレートが移動して、ホットスポット上から火山が移動するんですよね？
ということは…そこでまた新たな火山を形成するんじゃないですか？

はかせ

大正解じゃ。このようなホットスポットが存在しているところに、ハワイ諸島があるぞ。
海底火山も含めたハワイ諸島の山々の並びを示すぞ。

（アメリカ海洋大気庁HPより）

ちーがくん

すごい！一直線に並んでます！

はかせ

そうじゃな。北西の島ほど島の年代が古いんじゃ。
これはホットスポットの上を海洋プレートが移動することによって、このように一直線に火山ができるというわけなんじゃよ！

ちーがくん

そういうことなんですね！
北西の島の方が古いってことは、南東にどんどん新しい島ができていってるっていうことですよね！すごい！

まとめ

はかせ

今回は、火山ができるところ3選として｢プレート収束境界（海溝）｣｢プレート発散境界（海嶺）｣｢ホットスポット｣を紹介したぞ。
ただひとことに火山といっても色々なでき方があることを知ってもらえたんではないかと思うぞ。

ちーがくん

火山には思っている以上に色々なでき方があることを知って驚きました！世界の火山を調べたら、これからはそれがどのようにしてできた火山なのかも一緒に考えてみようと思います！
はかせ！今日はありがとうございました！

最後までお読みいただき、ありがとうございました！

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地学系大学生ブロガー/気象予報士

ちーがくん

地学教育を普及させるために文系コースから高3で理転した大学生です。大学では地球科学を専攻し、現在は気象系の研究室に所属しています。地学教育の空洞化を食い止めるために、当ブログを運営しています。このブログを通じて、地学教育の実態や、地学の魅力をお伝えしていきます！